オール電化のメリットのひとつらしい「ガスの炎で上昇気流が発生して、油を巻き上げて、換気扇をべとべとに汚す。IHクッキングヒーターなら、炎が出ないので上昇気流が起きにくいため、換気扇が汚れにくい。」という説の関連話。

とあるガス系技術者に聞いたところ、

ガスを使ったほうが換気扇が汚れやすいのは確か。
しかし、周囲に飛び散る油の量はIHヒーターの方が多い。

とのこと。

理由は、

ガスの炎の場合、周囲に飛び散ろうとする油は、上昇気流に乗って換気扇を汚してしまう。
しかし、IHヒーターの場合は、上昇気流が起こらないため、油はそのまま周囲に飛び散る。
正確には、IHヒーターでも上昇気流が無いわけではなく、鍋やフライパンの中の温度が高くなったころ(湯や油が沸騰するころ)に上昇気流が発生しはじめるため、それまでは油が周囲に飛び散りやすい。

ということらしい (聞き間違いでなければ)。
なんとなく納得できるようなできないような。

「鍋やフライパンの中の温度が高くなったころに上昇気流が発生しはじめる」 ということらしいけど、それまでは温度が低いから、油はあんまり飛び散らないんじゃないのかな、とか思ってみたり。
って考えると、上昇気流はあってもなくても関係なくて、「IHヒーターだから周囲に油が飛び散る」なんて結論にならない。

あぁ、でも、炎が鍋の外側からも上昇気流を発生させるなら、IHヒーターより上昇気流が強いだろうし、それでガスのほうが油が飛び散りにくいという気もする。

さて、実際どうなのかなぁ。どこかに実験結果でも落ちてないかなぁ。
専門家の意見というのは、理論的には正しくても、適用する場面で正しいものなのかあやしいからなぁ。プログラマの意見がプログラム的には正しくても、要件を満たせない意見に陥ってしまうという感じに似てる?
所属する共同体(会社)の方針でも意見が変わってくるし (^_^;

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Posted by NI-Lab. (@nilab)