有名な子育ての訓 (おしえ) らしい。

1. 乳児はしっかり肌を離すな
2. 幼児は肌を離せ手を離すな
3. 少年は手を離せ目を離すな
4. 青年は目を離せ心を離すな

原典不明。

探してみたら、2つの説がみつかった。

サルの子育てをヒントに、山口県に住む教育者が、長年の教育経験を踏まえてまとめたもの、という説。

本紙・平成十三年元旦号で最初に提唱した「子育て四訓」が好評で、いろんなところで引用されたり、編集部に問い合わせをいただいたりする。
そこで、その言葉に込められた思いの一端を改めて解説したい。
 
「子育て四訓」は、山口県下に住む教育者のA氏が、長年の教育経験を踏まえてまとめたもの。
きっかけは、いじめが社会問題となる前の昭和六十年頃、〝荒れる十代〟と言われた子供達の校内暴力や破壊行為に手を焼く時代があった。
当時、山口県では、全国に先駆けて教育相談専門教員を配置し、A氏はそのリーダー的な役割を担い、いろんな生徒の家庭環境や親子関係をかいま見て、子供達の問題行動が、人間愛、親子愛の欠落に起因している部分が多いと痛感させられた。

問題行動の背景に愛情不足や親子の分離不安があり、いわゆる、親や社会に対する〝甘え〟がある。
しかし、そうした子供達に「甘えるな」と言ってみても、そうせざるを得ない過程を経てきている。
親としても教師としても社会としても、そこに目を向けることが必要であり、「形態は違っても親子の関係を見直す必要がある」との思いが募っていった。
そんな時、獣医師の中川志郎氏の著書にあった「サルの子育て」の生態がヒントになり、「子育て四訓」にまとめた。

(中略)

日本時事評論 第1609号(H18.6.2)より転載しました

〈天録〉 社会に広めたい「子育て四訓」: 『日本時事評論』保管庫

もうひとつは、アメリカのインディアンに伝わる訓、という説。

アメリカンインディアンの子育て四訓

一、乳児はしっかり肌を離すな。
一、幼児は肌を離せ手を離すな。
一、少年は手を離せ目を離すな。
一、青年は目を離せ心を離すな

東漸寺 | こころに響くことば

インディアン説は詳しい情報がなかったので、教育者説のほうが有力な気がする。

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Posted by NI-Lab. (@nilab)