「立場は同じだから同じように働くべき」 というようなことを言われたことがある。既婚、子供なしの人に。

「同じじゃないよ」 と言いたい。

それぞれの家庭にはそれぞれの事情がある。わかっていたことではあるけど、自分がその立場になってみるまでは実感はなかった。

人は自由に生きるべきだと思う。独身だろうが、結婚していようが、子どもを持つか持たないか。どんな生き方でもいいはず。

そして、それを支える社会保障も必要。

社会保障(しゃかいほしょう、英: Social security)とは、個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・老化・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会サービスを給付すること、またはその制度を指す。社会保障という言葉は社会福祉と同義で使われることも多いが、公的には、社会福祉の他に公衆衛生をも含む、より広い概念である。

社会保障 - Wikipedia

社会保障的には、子どもを生み育てるということは、自分たちの世代を支えるための人を育てているということ。

年金制度は若い世代が支えてくれる。自分が払った分は上の世代を支えているだけ。将来の自分のための貯金とはちがう。将来の自分たちを支えてくれるのは若い世代。それが社会保障。

子どもを育てないということは、将来の社会保障に貢献していないことになる。正直、子どもを育てていない人に「立場は同じだから同じように働くべき」と言われると、「そっちこそ将来の自分の面倒を誰にみてもらうつもりなのか」と言いたくなる。

人は自由に生きるべきだと思う。独身だろうが、結婚していようが、子どもを持つか持たないか。どんな生き方でもいいはず。

それぞれが自由に生きられるようになるには、「立場は同じだから同じように働くべき」という考え方ではやっていけない。

子が生まれれば育て、親が動けなくなれば介護する。同じように働くことはできない。自分や家族が重い病気に罹る可能性もある。

それぞれの家庭の事情は見えない。それぞれのライフステージ、ライフスタイルもある。

目に見えるようなわかりやすい事情があれば、「立場は同じだから同じように働くべき」なんて言わないのかもしれない。
でも、目に見えるものだけが、それぞれの家庭の事情ではない。

自分が家庭を持つことで、他の家庭のそれぞれの事情をうっすらと感じられるようになった。

自分は「立場は同じだから同じように働くべき」とは言わない生き方をしたい。

人は自由に生きるべきだと思う。

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Posted by NI-Lab. (@nilab)