この www.nilab.info で運営しているウェブサイトはいままでずっと自宅サーバを使っていたけど (たぶんパソコンを買い替え続けて自宅サーバー10年以上) 、本日ようやく重い腰を上げてレンタルの仮想専用サーバ (VPS: Virtual Private Server) に移行した。

いままで使っていた自宅サーバ

2011年12月に購入して、2012年の1月頃に自宅サーバとして運用開始。

ドスパラの『Prime Magnate IS E03 (H61)』というパソコンで、税込み67000円程度。

自宅サーバから仮想レンタルサーバに乗り換えた
nilog: 自宅サーバに使っていたパソコン『Prime Magnate IS E03 (H61)』のスペック。2011年12月にドスパラで購入したもの。 (2015-09-05)

高性能ミニタワーパソコン
ビジネス用途に最適
第2世代Intel Core i5(Sandy Bridge)搭載
Intel HD グラフィックス搭載(CPU内蔵)
InWin製 EM023 PCケースを採用

販売期間
2011年~2012年

Prime Magnate ISのスペック情報 | ドスパラ大百科

スペック。

HDD: 1TB (2台の HDD で RAID 1 ミラーリング)
RAM: 8GB
CPU: Intel(R) Core(TM) i5-2400S CPU @ 2.50GHz (コアが4つ)
OS: Debian GNU/Linux 7 wheezy

実際には、ウチの自宅サーバはバックアップ用のファイルを除いたら60GBぐらいしか使っていないことが判明。データベースファイルとかログファイルとか合わせても60GBしかない。日毎バックアップして圧縮してあるファイルは、1日分当たり3GBちょっと (毎日3GBずつ増えていくが定期的に手動で削除している)。

メモリ使用量を調査したところ、キャッシュやバッファを除くと2.5GBぐらい使ってる感じ。

どのプロセスがどれぐらいメモリを使っているか調べてみたら、実メモリで Apache Tomcat が512MB、MySQL のクエリキャッシュが128MBぐらい。

新しく乗り換えた仮想専用サーバ

スペック。

HDD: 200GB
RAM: 2GB
CPU: Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2640 0 @ 2.50GHz (仮想コア3つ)
OS: Debian GNU/Linux 8 jessie

さくらのVPS、月額1580円 (税込み1706円) プランを使っている。

自宅サーバから仮想レンタルサーバに乗り換えた
VPS(仮想専用サーバ)|さくらインターネット - 無料お試し実施中

さくらのVPSは、申し込みから2週間はお試し期間として無料で使うことができる。そのため、この期間でスペック的に足りているかどうかをチェックしていたが、どうもパフォーマンスがでなくて困っていた。しかし、原因がなかなかつかめなかった。CPUもメモリもそんなに使っていない。ファイルIOもぜんぜん・・・どうしてだろうかと思ったら、お試し期間中のため通信量を制限していたのが原因だったようだ。

転送量制限
サーバからの発信(Outgoing/Incoming)についてデータ転送帯域を「2Mbps」に制限します。

お申し込みのながれ|VPS(仮想専用サーバ)はさくらインターネット

2Mbps (2メガビット毎秒) ということなので、ざっと4秒で1MB (1メガバイト)、1時間で900MBぐらいまでしか通信ができない。

さすがに1秒ごとに制限をかけてはいなかったようだが、しばらく通信量が多い処理をしていると、通信制限されてしまってパフォーマンスのチェックがまともにできない状況。

パフォーマンスが出ない件だけ残して、サーバはだいたい構築し終えていたので、2週間のお試し期間を終了して、本契約をし、速度制限を撤廃した。そうしたら、ちゃんとパフォーマンスが出るようになった。

月額1580円 (税込み1706円) のプランでなんとかいけそう。

コスト計算

いままで使っていた自宅サーバは、税込み67000円程度で購入。44ヶ月間使ったので、月額に換算すると1500円程度。

電気代が月に1000円程度と仮定すると、1500+1000=2500で、月に2500円程度かかっていることになる。

VPSを借りるにあたって、まずはこの金額を参考に選んだ。また、この www.nilab.info でのアフィリエイト報酬で賄える程度が限度かとも考えた。おかげで、スペックはぎりぎりな気がしている。。。

サーバに接続するためのツール

いままでは自宅内サーバだったため、telnet と ftp というセキュリティ的に怒られそうな通信プロトコルを利用していた (自宅内でしか接続できないようになっていたので)。

Windows では Tera Term + FFFTP を使い、 Mac OS X からは Terminal.app と FileZilla を使っていた。

仮想専用サーバに接続する際に使っているツールはいまのところ

Windows: Tera Term
Mac OS X: Terminal.app + bash + OpenSSH (ssh, scp)
Linux: bash + OpenSSH (ssh, scp)

というわけでコマンドラインしか使っていない。ファイル転送は scp コマンドで。

Windows にも FileZilla とか導入しないとなぁ。。。

tags: nilab server linux

Posted by NI-Lab. (@nilab)