少しまえにちょっとだけ話題になっていたみたいだけど、これだけの情報から結びつけてもなんとやら。何にせよ、働き過ぎは良くない。お悔やみ申し上げます。

2008年の記事。

西垣氏は伊藤忠商事の取締役会長 丹羽宇一郎氏の「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」という言葉を引用し、「仕事をするときには時間軸を考えてほしい。プログラマからエンジニア、プロジェクトマネージャになっていく中で、仕事というのは少しずつ見えてくるものだ」と説明。これを受けて、田口氏が学生に「10年は泥のように働けます、という人は」と挙手を求めたところ、手を挙げた学生は1人もいなかった。

IPAイベントにて:「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 - @IT

2011年の記事。

NEC元社長で名誉顧問の西垣浩司さん(72)が2日夕、東京都練馬区の自宅で首をつった状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認されていたことが3日、警視庁石神井署への取材で分かった。侵入された形跡などはなく、同署は自殺とみている。

(中略)

西垣さんは東大卒業後、1961年にNECに入社。99年から4年間社長を務めた。2003年3月に副会長に就いたが、04年6月に健康上の理由で退任。08年4月~10年6月はIT(情報技術)製品の安全対策などを手掛ける独立行政法人「情報処理推進機構」(東京)の理事長を務めた。

NEC元社長の西垣氏、自宅で自殺か  :日本経済新聞
本来「馬車馬のように働く」という「馬車を引く馬が、目に覆(おお)いをされて追い使われるように、脇目も振らずに働くことの喩え。」という意味の慣用句をさしていたものと思われるが、発言の際に「泥のように眠る」と混ざってしまったのか「泥のように働く」となってしまった。

泥のように眠るという慣用句の意味に引き当てるのであれば「疲れ果てて、正体もなく働く」ということになりすなわち全く集中力を欠く状態を指すことになるため、用例としても意味不明である。そもそも新卒が馬車馬のように脇目もふらずに働くことよりも、会社の中で一番こき使われ疲れ切っているべき存在であるという一部の企業内の慣例が重視されていることが誤用の発端にあるのかもしれない。

(中略)

「泥だらけになって働く」という慣用表現を「泥のように眠る」と混同したが、偉い人の言葉だったため、誰も指摘できなかったのではないか、とも言われる。

泥のように働くとは - はてなキーワード

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