IT起業家10人の10年

IT起業家10人に対して行った10年前のインタービューと、現在のインタビューを収録した本。
「あれから10年後・・・」的な雰囲気が楽しい。

斜め読みでいいかなと思ってたけど、しっかり読んでしまった。良書。

いくつかピックアップしておく。

過去と現在のインタビューをならべて、IT起業家10人の10年を描く。

IT起業家10人の10年

ITバブルがはじけてどん底な話がちらほら出てきてほんと苦しそうな感じ。

IT起業家10人の10年

サイバーエージェントのアメーバ事業(アメーバブログやアメーバピグ)は5年かけて黒字化。

IT起業家10人の10年

メディア事業こそがIT企業ならではの飛躍的成長をもたらす。事業が拡大するほど投資効率がよくなる収穫逓増型ビジネスモデル。

IT起業家10人の10年

メディアの価値。いかに視聴率を集めるか、どれだけページビューを集めるか。

IT起業家10人の10年

ブログサービスは儲からない、ということで競合他社が撤退していって競合相手がいなくなった。

IT起業家10人の10年

「保証人にはなっちゃダメとお母さんにいわれました」 借入資金の個人保証が必要な日本のベンチャー(´・ω・`)

IT起業家10人の10年

「挙動不審というか、いわゆるオタクにありがちな感じというか」 ホリエモンの素顔。

IT起業家10人の10年

「そもそも会社を大きくすることに何か意味があるんですか? ライブドアのときは上場してお金集めちゃったから、株主に対してお返しをしなければいけないという、その一点で必死に会社を大きくすることしか思ってなかった」

IT起業家10人の10年

「ぼくにとっては当時すでにインターネットはコミュニケーションの手段になっていたけど、世の中はまだインターネットそのものが目的で、インターネットにつなぐことがまずはもっとも重要なんだと」

IT起業家10人の10年

顧客の立場に立って考えろというけど、どうしてもシミュレーションの領域を超えない。自分が欲しいと思うサービスを考えていればいい。

IT起業家10人の10年

優れた先見力。強い意志の持ち主。行動が早い。

IT起業家10人の10年

藤田晋、浅田一憲、大川弘一、南場智子、堀江貴文、
孫泰蔵、尾崎憲一、本間毅、江端浩人、川邊健太郎。

1998年から2000年まで、飛ぶ鳥を落とす勢いだった若きIT起業家たち。

ITバブル崩壊、IPOブーム、ライブドアショックにリーマンショック。
荒波のような経済環境の激変を経て、彼らカリスマたちはどうなったのか。

大成功した人、被告人になった人、組織の一員として頭角を現した人……。
それぞれに直接取材し、ロングインタビューを敢行。

10年前、一度実現していた「あのころ」の取材時の発言も参照しながら、
IT起業家たちの10年間の軌跡と喜怒哀楽を追うと同時に、
彼らの成功の要因・失敗の要因を探る。

今、いちばん肉声を聞きたい経営者たちが勢揃い、
世界に類を見ない貴重な起業家記録!

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Posted by NI-Lab. (@nilab)