まず、8歳の子どもたちが、テレビをどのくらい見ているか。1日平均1時間34分でした。このテレビを見る時間なんですが、だいたい2歳のころから、ほとんど変わっていません。幼い頃からテレビを見続けていると、視聴時間が長くなる、いわゆるテレビ漬けの状態になるような傾向はこれまでのところ見られないということです。
(中略)
Eテレで放送している「えいごであそぼ」や「クインテット」といった「子ども向け教養番組」と言われる番組を見ることで、親子の会話が弾み、子どもの社会性の発達に効果を与えていることがわかったということです。

くらし☆解説 「子どもにテレビどう見せていますか?」 | くらし☆解説 | 解説委員室:NHK

これはNHKの行った統計調査に基づいたもの。内容を改竄しているとかそういうことを言うつもりはないけど。

たとえば、他にも調査をしたけど、立場上公開しなくないような調査結果で、公表していないものがあるかもしれない、とか。

疑い出したらキリがないけど、この手の調査結果をそのまま鵜呑みにはしないほうがいい。でも、まったく参考にしないというのももったいない。

調査の概要をざっと見るより、ちゃんとデータやアンケート結果などを吟味したほうがいいに決まってる。
でもいつもいつもそんなに時間はかけられない。

だからこういう調査は眺める程度。そのときに、ざっと見ておいたほうが良いものがある。

まず、調査対象は何か、誰か。どういう物か、どういう人か。その属性を見ておく。たとえば、ネット上でのアンケート調査結果で「インターネットやっている人がなんと日本では100%」みたいなネタになりそうな結果が出たりすることもある。

また、調査サンプル数はどれだけあるか。たとえば、めざましテレビのアンケート結果はおもしろいけど、サンプル数が100以下とかだったりして信憑性が非常に薄い。

今回のNHKの統計調査の、調査対象とサンプル数はこんな感じ。

NHK放送文化研究所は、こうした映像メディアに触れながら育っていくことが子どもたちの発達にどんな影響を与えるのかを調べるために、2003年から川崎市で継続して調査を行っています。去年1月に行った9回目の調査の結果がこのほどまとまりました。始めたときは0歳だった子どもたちは、この時8歳。小学2、3年生になり、850人が回答しました。

くらし☆解説 「子どもにテレビどう見せていますか?」 | くらし☆解説 | 解説委員室:NHK

調査対象を見ると、日本の限定された場所(川崎市)に住んでいる人たちであったり、限定された年(2003年)に生まれた子どもだったりすることがわかる。これを頭の片隅において調査結果を眺めると、また何か思うことがあるかもしれない。

tags: life

Posted by NI-Lab. (@nilab)