セブンイレブンのトイレにあった貼り紙。
もうだいぶ前のことで、いったい何年前のことかも思い出せないが、こんな事例がテレビで紹介されていた。
どこかのコンビニだったか飲食店だったかで、トイレが客にいつも汚く使われていた。
「トイレはきれいにつかってください」とか「トイレを汚す迷惑行為はやめてください」とか汚さないで欲しいというニュアンスで「~してください」という表現の貼り紙をしたが、ぜんぜん効き目がなかったという。
そこで「いつもきれいにご使用いただきありがとうございます」というような、すでに綺麗に使ってくれてるんですねありがとう的なニュアンスの貼り紙にしたら、効き目バツグンで客がトイレを汚さなくなったという。
テレビで紹介されていた内容はざっくりうろ覚えだけど、たしかにそのころは近所のコンビニなどのトイレにはだいたい「トイレはきれいにつかってください」的な貼り紙が貼ってあったことを思いだす。
それからしばらくして、この貼り紙は一気に広まったらしく、どこの店のトイレも「いつもきれいにご使用いただきありがとうございます」という具合に言葉のニュアンスが命令系から感謝系に変わっていった。
「人は自分にやさしい人間にそういつまでも攻撃的ではいられない」
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これに近い心情かもしれない。
ただ、この同じような文面の貼り紙をそこらじゅうで見かけるようになったので、
ところが、コレ、身のまわりの人たちに聞いてみると、「遠回しに強制されるようで、むしろイヤ」「ちょっと嫌味な感じがする」「きれいに使ってと言われるより、威圧的(高圧的)」なんていう意見もあり、ネットなどで調べてみても、こうした表現を嫌う声はけっこう見られた。
トイレによくある、こんな注意書きの賛否両論(Excite Bit コネタ) - エキサイトニュース(1/2)
正直、こういう気持ちにならないでもない。
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Posted by NI-Lab. (@nilab)