松坂屋美術館にて。

生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

ほとんどの作品の横には山下清の言葉が紹介されていて、絵ももちろんだけど、その文章が印象深かった。

12歳の時の作品は昆虫ばかり。しばらくたつと「ともだち」という貼絵も。
生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

東京府東京市浅草区田中町(現:東京都台東区日本堤)に、大橋清治・ふじの長男として生まれる。翌年には関東大震災によって田中町一帯が焼失すると、両親の郷里である新潟県の新潟市(現:中央区)白山に転居する。その2年後の3歳の頃に重い消化不良で命の危険に陥り、一命こそ取り留めたものの、軽い言語障害、知的障害の後遺症を患う。一家は1926年(大正15年)には浅草に戻ったが、脳出血で父清治が1932年(昭和7年)に他界すると、母ふじは再婚する。その再婚相手は、小学校(石浜小学校)でいじめられたことを話す清に「刃物で相手を怪我させろ」と唆す養父で、いじめに遭った際に鉛筆削り用の小さなナイフを手に持つようになった清は、同級生を大ケガをさせた事がある。

山下清 - Wikipedia
言語障害があった山下清は12歳で千葉県の養護施設「八幡学園」に入園し、教育の一環だった貼り絵に出会い、才能が開花。18歳ごろから「全国の美しい風景を見たい」と度々放浪を繰り返し、学園に戻っては記憶を頼りに貼り絵などを制作した。56年に東京の百貨店で作品展が開催されたのを機に、人気が爆発。昭和30年代には全国で一大ブームがわき起こった。その生涯はテレビドラマにもなり、死後40年以上たった現在もその人気は衰えない。

今回の会場には「山下清作品管理事務局」が保管する初期から晩年までの作品105点と、放浪時に身につけていた浴衣やリュックなどの遺品も合わせて展示。子ども時代はいじめが原因で昆虫だけが友達だったといい、大好きな昆虫を生き生きと描いた作品から始まり、代表作として有名な「長岡の花火」や材料不足から切手をちぎって描いたという「栗」、さらには旅行したヨーロッパの風景や最期の大作「東海道五十三次」まで、山下清の作品の全貌が分かる内容となっている。

山下清展:「長岡の花火」など105点展示−−富山 /北陸- 毎日jp(毎日新聞)

ソニコンロケットとか。
生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

東海道五十三次。
生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

彼は42歳の頃から素描による「東海道五十三次」の制作を始めました。清はライフワークとしてこの大作に取り組み、最終的には貼絵にすることを夢見ていたのです。東海道の旅は、東京から京都まで5年の歳月をかけて取材とスケッチを行い、アトリエで制作に専念しました。
ところが、ちょうど熱田神宮のデッサンを仕上げた時、清は眼底出血を起こしました。そのため制作を中断せざるを得ず、長期静養に入りました。
そして2年後、脳出血により49歳で急逝し、「東海道五十三次」は清の遺作となりました。
清の死後、「東海道五十三次」は未完に終わったと思われていましたが、京都までの残り13図がアトリエの整理をしていた家族によって発見されたのでした。こうして「東海道五十三次」は貼絵にこそなりませんでしたが、完成をみたのです。

恵那市ウェブサイト : 山下清と歌川広重東海道五十三次展

なぜか印象に残る『長岡の花火』。最期の言葉が「今年の花火見物はどこにいこうかな」だったとか。
生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

2012年に生誕90周年を迎えた、放浪の天才画家・山下清(1922-1971)。少年時代から取り組んだ貼絵で抜群の才能を発揮し、緻密でありながら素朴で郷愁を誘う貼絵は今日でも多くの人々に愛されています。

1922(大正11)年、この世に生を受けた山下清は、49歳で亡くなるまで、激動の昭和という時代とともに歩んできました。その波乱に満ちた人生は、映画やテレビドラマにもなり、画家としての領域を超え、美術ファンのみならず幅広い層から支持されています。近年では、画家としての再評価が高まっているだけでなく、彼独特の文体で書かれた文章にも注目が集まっており、山下清の人気は、ますます高まっています。

本展は、「日本のゴッホ」「放浪の天才画家」と称された山下清の生誕90周年を記念し、彼の生涯を代表的な貼絵を中心に紹介するものです。生い立ちから貼絵との出会い、そして彼の代名詞となった「放浪」を第一章、放浪後、画家として活躍する姿を中心に、山下作品の魅力に迫る第二章、そして第三章は初のヨーロッパへの旅と、貼絵による完成を夢見て挑んだ最後の大作「東海道五十三次」全55点を公開します。また、一般初公開の貴重な貼絵作品や、遺品、資料などを含め約190点を展示し、山下清の生涯を遺族の証言に基づく“真の姿”として紹介いたします。

生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展(2013年3月16日(土)→4月9日(火))松坂屋美術館|松坂屋名古屋店

生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展 : 松坂屋美術館

Ref. 生誕90周年記念 放浪の天才画家 山下清展(2013年3月16日(土)→4月9日(火))松坂屋美術館|松坂屋名古屋店

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