foursquare の地図はずっと Google Maps API を使っていたけど、2月29日から OpenStreetMap の地図を使うようになってる。

foursquare

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うーん、綺麗なデザインなんだけど、テキスト情報が少なくてちょっと寂しい。アイコンだけだと目印にならないね。

2009年にfoursquareがサービスを開始したときから、Google マップが使われていましたが、昨年10月から今年にかけてGoogle マップのAPIを一定以上利用した場合は強制的に課金するという動きをしており、foursquareの場合、20〜30万ドルかかると見込まれており、無視できない金額となりました。
そして、それが他のマップを使うことを検討するきっかけになり、その結果、OpenStreetMapが選ばれました。

foursquareはOpenStreetMapのデザインについて、納得ができていませんでした。そのことは公式ブログでも触れられています。
しかし、MapBoxがOpenStreetMapのデータを使いつつデザインを変更できるサービスを作っており、そして、その成果であるMapBox Streetsがサービス開始され、MapBox Streetsがfoursquareのマップに使われることになりました。

foursquareがMapBoxを選んだ理由として3点挙げられています。

  1. OpenStreetMapのデータを使っているので、継続的にデータが更新・改善されていく
  2. 色やフォントなどのデザインを自由に変更できるので、デザインのトーンが合わせられる
  3. OpenStreetMapのプロジェクトに貢献できる

foursquareがGoogle マップを捨て、新たにOpenStreetMapを使用 @4sqWalker

現時点でのスポットの地図はこんな感じ。

foursquare

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以前の foursquare ではどんな Google Maps API の地図だったかというと、こんな感じ。

foursquare
[ヅ] foursquareの地図に赤いマーカーと青いマーカーと青い丸が点々と

foursquare
[ヅ] foursquare でポイント場所がドラッグ&ドロップで修正できるようになった

今後に期待かなぁ。。。

それはそれとしてスポットのこの小さい地図では周辺の状況がよくわからないので、大きい地図を表示してほしい。

 チェックインサービスの米foursquareは2月29日、Google Maps APIの新料金体系から逃れるため、オープンデータに基づく地図「OpenStreetMap」のデータを、ウェブ版サービスで採用したことを発表した。

 OpenStreetMapは“Wikipediaの地図版”と呼ばれることもあるサービスだ。英非営利団体が運営し、地球全体の地図をインターネットユーザーが協力して書き込み、編集することによって実現することを目指している。ユーザーインターフェイスは日本語化もされている。

 foursquareは、Google Maps APIを創業以来使用し続けてきたが、Googleが商業利用などの条件によって新料金体系を発表したことから、他の地図データ使用を検討してきた。

 当初foursquareはOpenStreetMapのデザインに納得できなかったが、デザインを変更できるサービスを提供するベンチャーMapBox社の協力と同社の新サービス「MapBox Streets」のサービス開始の好タイミングもあって、これを採用することにした。

 これによりOpenStreetMapの色やフォントなどのデザインを好みのままに変更し、利用できるようになった。その上、OpenStreetMapのデータ自体は、他のネットユーザーの協力によって質が向上し続けることが予期できるとしている。

 なお、foursquareのiOS/Androidアプリについては、今後もGoogle Mapsを使用し続ける。これは、iPhone SDKとAndroid Map APIがいずれもGoogle Mapsを組み込んで使用しているためだとしている。

米foursquare、Google Mapsから“地図版Wikipedia”に移行 -INTERNET Watch

iPhone/iOS にはアプリ用に地図の標準ライブラリとして MapKit というのが提供されている。MapKit は現時点では Google Maps を使うようになっているので、アプリのほうは Google Maps のまま (Appleが今後地図を入れ替えるかもしれないけど)。

今回のGoogleの決定と地図業界全般に関する、優れた分析記事が今朝のDigtal Trendsに載っている。それによると、FoursquareはOpenStreetMapから取り出したデータを、MapBoxを使って改良している。またAppleは、C3 Technologiesなどの買収企業を使って地図の3D化に取り組むかもしれない。

ここから、Googleの長期的な問題が芽生えて育つ。OpenStreetMap(OSM)はどれだけ使っても無料だが、ユーザがデータに対して行った独自の改良はOSMに還元しなければならない。たとえば、誰かが衛星データなどを使って地図上の情報をより詳細にしたら、ユーザ全員のマップにその結果が反映される。大口の地図ユーザがOSMにどんどん移行していけば、改良のペースに加速度が付き、雪だるま式に利用価値を増すだろう。

今最良の地図はGoogleだが、これからはその地位も危ういかもしれない。クラウドソースのWikipediaがそれまでの百科事典の王座を奪ったように、地図に関しても同じことが起きることがありえる。無料でGoogle Maps APIを使っている小規模ユーザもOSMに乗り換えるようになり、しかもユーザにはそのほうが好評だったりする。Googleの未来ともいえるAndroidが危うくなる。Googleは本命の検索と広告で多様なそして十分な収益化を図れるはず。Google Maps APIへの課金は、失策ではないかな。

Google Maps APIの有料化はGoogleにとって凶と出るだろう
技術にとても興味があるのですが、foursquareの仕組みはどうなっているのですか?

驚くほどのスピードで拡大を続ける foursquare は、できるだけ柔軟で拡張性の高いソフトウェアスタックをデザインしました。このソフトウェアスタックのおかげで、当初は数千人だったユーザー数はあっという間に1500万人を超え、数々の優秀なエンジニア達が即座にコンテンツを開発できる環境が実現しました。

foursqure は現在 Amazon EC2 サービスでホストされていて、シンプルなバーションのCentOS Linuxサーバー数百台を使って運用しています。また、nginxでリクエストや静的コンテンツの振り分けを行い、HAProxyで数多くのマシンにウェブやAPIの負荷分散を行っています。

そして、ここからがお楽しみです!スタックの上位層であるライブサイトのデータ保管は MongoDB を使用しています(ただし、少数の高額な演算は Memcache を使っています)。オフラインデータの分析は、定期的にライブデータを記録して Hadoop クラスタにインポートしています。たまにカスタムの MapReduce ジョブがありますが、基本的な演算はほぼ全て Hive のシンプルクエリシンタックスとカスタムビルトジョブスケジューラーを使用しています。また、 Solr と Elasticsearch をスポット、Tips、ユーザー、そしてイベントの検索エンジンに使用しています。Foursquare の geo-indexing 検索は Google s2 library を使い、サーチインデックス内に cellid を保管しています。私たちは PostGIS と、素晴らしい geonames.org データセットを使い geocode address を座標に逆変換し、スポットをマップ上に表示したり、位置情報に基づいた検索を提供しています。Kestrel は、ユーザーリクエストのバンド外で行いたい非同期タスクのためのクエリです。ユーザーから投稿された写真は Amazon S3 に保管され、 Akamai を通じて提供されます。さらに深層に行くともう少し複雑になりますが、これが大体のあらずじです。

ウェブサイト、API、そしてバッチ処理に用いられているコードは、ほぼ全て Scala で書かれています。ウェブサイトと API は Lift web framework の上に構築されています。さらに、ビルドの自動化には Python や Bash スクリプトを頻繁に使用しています。最後に、ウェブサイト上のダイナミックコンテンツは javascript を使用していて、オブジェクトモデルには jQuery と Backbone.js を併用しています。また、テンプレーティングには Soy を使用しています。

素晴らしい地図データとして MapBoxの ©OpenStreetMapと、寄贈者としてCC-BY-SAによって作成されたデータを利用しています。

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Posted by NI-Lab. (@nilab)