以前、PalmOSエミュレータを動かすには、シリアルクレードルが必要らしいと書いたが、そうでもないらしい。Emulator を使うには、Palm 本体から ROM を吸い出す必要があるけど、その吸い出しにシリアルクレードルが必要、と。しかし、うちには USB クレードルしかない。

ただ、 Visorに関する覚え書き -赤外線関連- によると赤外線通信でなんとかなるらしい。どうやら、うちにあるノートパソコンの Mebius には赤外線ポートが付いているようなので、こいつを利用してみたらうまくいった。以下に Windows98(SHARP Mebius MN385 D4) と PalmOS4.1(Palm m130) による ROM 吸出し手順を残しておく。

まず、赤外線通信ができるかのテスト。 1) Mebius に Palm Desktop をインストール。 2) Mebius の赤外線通信ポートを(今回は)COM5に設定。 3) Mebius 側で HotSyncマネージャにて、シリアル接続(COM5)で通信するように設定。 4) Palm本体から「赤外線からPC/本体」モードで HotSync.

最初は通信がぜんぜんうまくいかなかった。Webを検索すると10cmぐらい離して通信させるようにと書いてあるのを見つける。なるほど、密着:-P はダメなのね。

次に、ROMの吸い出し。 1) ROM Transfer Extension 3.3 を Palm へインストール。 2) Palm OS Emulator をダウンロードして、解凍して、 Emulator.exe を実行。 3) Download を選択して、Port を COM5 に設定し、Begin を押す。 4) Palm 本体の ROM Transfer Extension にて、 Port を Ir に設定し Begin Tranfer を実行。 5) 吸い出しが終わったら、ファイル名をつけて保存。

つまづいたこと。Emulator.exe 側の通信を行う際に Could not どーのこーの(すでに他のアプリがPortを使ってるみたいな意味だったと思う)とダイアログが出たから、HotSyncマネージャにて、シリアルのチェックマークをはずした。また、ROM Transfer Extension の実行時に致命的エラーが発生したのは驚いた(Portの設定忘れだったかな?)。そういえば、今回使ったPOSEは3.5だったようだけど、ROM Transfer Extension は 3.3 ベース。POSEについてきた ROM Transfer.prc を使うべきかもしれないけど、さいしょうまく通信できなかったからパスしてしまった。

ふぅ、これでようやく "Palmで開発" という遊びを手に入れた?(いや、エミュなしでもできないことはないだろうが……)

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Posted by NI-Lab. (@nilab)