いい歯医者・悪い歯医者

かなり興味深い本。話題の中心は、削るのは良くないということと&噛み合わせの重要性について。他には…ブリッジ, インプラント, 歯列矯正はリスクが高い(っていうかこの本読んだらこれらはしたくなくなるな)。噛み合せが原因で肩こりや頭痛が起きる。カネとコネさえあれば誰でも歯科医になれる(著者のひとりもコネで入学したと暴露している)。日本では「ブラックの法則」というものが前提にある治療を行うが、それはすでに時代遅れ(国際歯科連盟(FDI)もそう言ってるらしい)。よく噛むことが大事。学校検診が諸悪の根源(金儲け主義)。治療を受けた歯からダメになる。著者は市波治人という人の影響を受けている(おかげで「いい歯医者」になれたってことかな)。

クレスト社発行のほうを読んだが、今は講談社の文庫でも出ている。林 晋哉 (著), 林 裕之 (著)「いい歯医者 悪い歯医者」(講談社プラスアルファ文庫)

とある掲示板 http://bbs5.cgiboy.com/bin/i.cgi?0001071&0&0 で、レントゲンを妊婦にも行う歯科医の話が……「防護エプロンしているから大丈夫と説得しろ」とは、いやはや。でも、本当のところ悪影響があるのかないのか……

追記: 2004-12-12

西日本歯科研究会 - 歯に関するお話し - 「一本の歯が全身を狂わせる」について より

ところが、目を世界に向けてみると齲蝕(虫食い)の予防や充填材料の進歩によって,ブラックの法則はとうに時代遅れの治療法となっている。1990年には、WHO(世界保健機関)の傘下にあるFDI(国際歯科連盟)という機関から、「ブラックの法則の完全撤回」の通達を受けて,「この改革についてこられない歯科医は無能である」といった内容の報告書が発表された。
「歯は極力削らない」ということが、今や世界の常識である。

ガクガク ... (((( ;゜Д゜)))) ... ブルブル

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