Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Kernelモジュール

module Kernel

クラスの継承リスト: Kernel

要約

全てのクラスから参照できるメソッドを定義しているモジュール。 Object クラスはこのモジュールをインクルードしています。

Object クラスのメソッドは実際にはこのモジュールで定義されていま す。これはトップレベルでのメソッドの再定義に対応するためです。

モジュール関数

定義 説明
Array(arg) -> Array

引数を配列(Array)に変換した結果を返します。

Float(arg) -> Float

引数を浮動小数点数(Float)に変換した結果を返します。

Integer(arg) -> Integer

引数を整数(Fixnum,Bignum)に変換した結果を返します。

String(arg) -> String

引数を文字列(String)に変換した結果を返します。

__method__ -> Symbol | nil

現在のメソッド名を返します。 メソッドの外で呼ばれると nil を返します。

`command` -> String

command を外部コマンドとして実行し、その標準出力を文字列として 返します。このメソッドは `command` の形式で呼ばれます。

abort(message = $!.message) -> ()

Ruby プログラムをエラーメッセージ付きで終了します。終了ステータスは 1 固定です。

at_exit { ... } -> Proc

与えられたブロックをインタプリタ終了時に実行します。

autoload(const_name, feature) -> nil

定数 const_name を最初に参照した時に feature を Kernel.#require するように設定します。

autoload?(const_name) -> String | nil

const_name が Kernel.#autoload 設定されているか調べます。

binding -> Binding

変数・メソッドなどの環境情報を含んだ Binding オブジェクトを 生成して返します。通常、Kernel.#eval の第二引数として使います。

block_given? -> bool
iterator? -> bool

メソッドにブロックが与えられていれば真を返します。

callcc {|cont| .... } -> object

継続を作成します。 Continuation を参照してください。

caller(level_num = 1) -> [String] | nil

level_num 段上の呼び出し元の情報を $@ の形式のバックトレース(文字列の配列)として返します。

catch(tag) {|tag| .... } -> object

Kernel.#throwとの組み合わせで大域脱出を行います。 catch はブロックを実行します。

chomp(rs = $/) -> String
chomp!(rs = $/) -> String | nil

組み込み変数 $_ を rs で指定される末尾 の文字列を取り除いたものにします。

chop -> String
chop! -> String | nil

組み込み変数 $_ を最後の文字を取り除いたものにし ます(終端が"\r\n"であれば2文字取り除きます)。

eval(expr) -> object
eval(expr, bind, fname = __FILE__, lineno = 1) -> object

文字列 expr を Ruby プログラムとして評価してその結果を返しま す。第2引数に Proc オブジェクトまたは Binding オブジェ クトを与えた場合、そのオブジェクトを生成したコンテキストで文字列を 評価します。

exec(command) -> ()

引数で指定されたコマンドを実行します。

exec(program, *args) -> ()

引数で指定されたコマンドを実行します。

exit(status = true) -> ()

Rubyプログラムの実行を終了します。status として整 数が与えられた場合、その値を Ruby コマンドの終了ステータスとします。 デフォルトの終了ステータスは 0(正常終了)です。

exit!(status = false) -> ()

Rubyプログラムの実行を即座に終了します。 status として整数が与えられた場合、その値を Ruby コマンドの終了ステータスとします。 デフォルトの終了ステータスは 1 です。

raise -> ()
fail -> ()
raise(message) -> ()
fail(message) -> ()
raise(error_type, message = nil, backtrace = caller(0)) -> ()
fail(error_type, message = nil, backtrace = caller(0)) -> ()

例外を発生させます。 発生した例外は変数 $! に格納されます。また例外が 発生した時のスタックトレースは変数 $@ に格納され ます。発生した例外は rescue 節で捕捉できます。

fork -> Integer | nil
fork { ... } -> Integer | nil

fork(2) システムコールを使ってプロセスの複製を作 ります。親プロセスでは子プロセスのプロセスIDを、子プロセスでは nil を返します。ブロックを指定して呼び出した場合には、生成し た子プロセスでブロックを評価します。

sprintf(format, *arg) -> String
format(format, *arg) -> String

format 文字列を C 言語の sprintf と同じように解釈し、 引数をフォーマットした文字列を返します。

getc -> Fixnum | nil

このメソッドは廃止予定です。代わりに STDIN.getc を使ってください。

gets(rs = $/) -> String | nil

ARGFから一行読み込んで、それを返します。 行の区切りは引数 rs で指定した文字列になります。

global_variables -> [String]

プログラム中で定義されているグローバル変数(`$'で始まる変数)名の 配列を返します。

gsub(pattern, replace) -> String
gsub!(pattern, replace) -> String
gsub(pattern) {|matched| ... } -> String
gsub!(pattern) {|matched| ... } -> String

組み込み変数 $_ の指す文字列内で pattern に マッチする部分を全て replace に置き換えます。$_ を返します。

proc { ... } -> Proc
lambda { ... } -> Proc
proc -> Proc
lambda -> Proc

与えられたブロックから手続きオブジェクト (Proc のインスタンス) を生成して返します。Proc.new に近い働きをします。

load(file, priv = false) -> true

Ruby プログラム file をロードして実行します。再ロード可能です。

local_variables -> [String]

現在のスコープで定義されているローカル変数名の配列を返します。

loop { ... } -> object

(中断されない限り)永遠にブロックの評価を繰り返します。

open(file, mode = "r", perm = 0666) -> IO
open(file, mode = "r", perm = 0666) {|io| ... } -> object

file をオープンして、IOFileを含む)クラスのインスタンスを返します。

open(name, mode = 'r', perm = nil, options = {}) -> StringIO | File
open(name, mode = 'r', perm = nil, options = {}) {|ouri| ...} -> nil

name が http:// や ftp:// で始まっている文字列なら URI のリソースを 取得した上で StringIO オブジェクトとして返します。 StringIO オブジェクトは OpenURI::Meta モジュールで extend されています。

open-uri
p(*arg) -> nil

引数を人間に読みやすい形に整形して改行と順番に標準出力 $stdout に出力します。主にデバッグに使用します。

print(*arg) -> nil

引数を順に標準出力 $stdout に出力します。引数が与えられない時には変数 $_ の値を出力します。

printf(format, *arg) -> nil
printf(port, format, *arg) -> nil

C 言語の printf と同じように、format に従い引数を文字列に変 換して port に出力します。

putc(ch) -> object

文字 ch を 標準出力 $stdout に出力します。

puts(*arg) -> nil

引数と改行を順番に 標準出力 $stdout に出力します。 引数がなければ改行のみを出力します。

rand(max = 0) -> Integer|Float

擬似乱数を得るメソッドです。

readline(rs = $/) -> String

ARGFから一行読み込んで、それを返します。 行の区切りは引数 rs で指定した文字列になります。

readlines(rs = $/) -> [String] | nil

ARGFKernel.#gets(rs) でEOFまで読み込んで、その各行を要素としてもつ配列を返します。 行の区切りは引数 rs で指定した文字列になります。

require(feature) -> bool

Ruby ライブラリ feature をロードします。拡張子補完を行い、 同じファイルの複数回ロードはしません。

scan(re) -> [String] | [[String]]
scan(re) {|matched| ... } -> [String] | [[String]]

$_.scan と同じです。

select(reads, writes = [], excepts = [], timeout = nil) -> [[IO]] | nil

IO.select と同じです。

set_trace_func(proc) -> object
set_trace_func {|event, file, line, id, binding, klass| ... } -> Proc

Ruby インタプリタのイベントをトレースする Proc オブジェクトとして 指定された proc を登録します。 proc に nil を指定した場合でトレースをオフにします。 ブロックを指定された場合はそのブロックをトレースする Proc オブジェクトとして登録します。

sleep -> Integer
sleep(sec) -> Integer

sec 秒だけプログラムの実行を停止します。

split(sep = $/, limit = 0) -> [String]

$_.split と同じです。

srand -> Integer
srand(seed) -> Integer

Kernel.#rand の乱数の種を設定し、古い種を返します。

sub(pattern, replace) -> String
sub!(pattern, replace) -> String
sub(pattern) {|matched| ... } -> String
sub!(pattern) {|matched| ... } -> String

組み込み変数 $_ の指す文字列内で pattern に マッチする最初の部分を replace に置き換えます。$_ を返します。

syscall(num, *arg) -> Integer

numで指定された番号のシステムコールを実行します。 第2引数以降をシステムコールの引数として渡します。

system(command) -> bool

引数を外部コマンドとして実行して、成功した時に真を返します。

system(program, *args) -> bool

引数を外部コマンドとして実行して、成功した時に真を返します。

test(cmd, file) -> bool | Time | Integer | nil

単体のファイルでファイルテストを行います。

test(cmd, file1, file2) -> bool

2ファイル間のファイルテストを行います。

throw(tag, value = nil) -> ()

Kernel.#catchとの組み合わせで大域脱出を行います。 throw は同じ tag を指定した catch のブロックの終わりまでジャンプします。

trace_var(varname, hook) -> nil
trace_var(varname) {|new_val| .... } -> nil
trace_var(varname, hook) -> [String|Proc]

グローバル変数 varname への代入のフックを登録します。

trap(signal, command) -> object
trap(signal) { ... } -> object

signal で指定された割り込みにたいするハンドラとして command を登録します。Signal.#trapと同じです。

untrace_var(varname, hook = nil) -> [String|Proc]

グローバル変数 varname に関連付けられたフックを解除します。

warn(message) -> nil

message を 標準エラー出力 $stderr に出力します。 $VERBOSE フラグ が nil のときは何も出力しません。

定数

定義 説明
ARGF -> Object

引数 (なければ標準入力) で構成される仮想ファイル (詳細は ARGF を参照)。

ARGV -> Array

Ruby スクリプトに与えられた引数を表す配列です。

optparse
ARGV -> Array

Ruby スクリプトに与えられた引数を表す配列です。

DATA -> File

スクリプトの __END__ プログラムの終り以降をアクセスする File オブジェクト。

ENV -> Object

環境変数を表す (疑似) 連想配列 (詳細は ENV を参照)。

FALSE -> FalseClass

非推奨です。代表的な偽の値。false と同じ。

NIL -> NilClass

非推奨です。 nil と同じ。

PLATFORM -> String

非推奨です。 Kernel::RUBY_PLATFORM の古い名前です。

RELEASE_DATE -> String

非推奨です。 Kernel::RUBY_RELEASE_DATE の古い名前です。

RUBY_COPYRIGHT -> String

Ruby のコピーライトを表す文字列。

RUBY_DESCRIPTION -> String

Ruby の詳細を表す文字列。

RUBY_PATCHLEVEL -> Fixnum

Ruby のパッチレベルを表す Fixnum オブジェクトです。

RUBY_PLATFORM -> String

プラットフォームを表す文字列。

RUBY_RELEASE_DATE -> String

Ruby のリリース日を表す文字列。

RUBY_VERSION -> String

Ruby のバージョンを表す文字列。

SCRIPT_LINES__ -> Hash

ソースファイル別にまとめられたソースコードの各行。

STDERR -> IO

標準エラー出力。$stderr のデフォルト値。 $stderr も参照してください。

STDIN -> IO

標準入力。$stdin のデフォルト値。 $stdin も参照してください。

STDOUT -> IO

標準出力。$stdout のデフォルト値。 $stdout も参照してください。

TOPLEVEL_BINDING -> Binding

トップレベルでの Binding オブジェクト。

TRUE -> TrueClass

非推奨です。代表的な真の値。true と同じ。

VERSION -> String

非推奨です。 Kernel::RUBY_VERSION の古い名前です。

特殊変数

定義 説明
$! -> Exception | nil

最後に例外が発生したときの Exception オブジェクトです。 該当する例外がないときは nil です。

$" -> [String]
$LOADED_FEATURES -> [String]

Kernel.#require でロードされたファイル名を含む配列です。

$$ -> Fixnum

現在実行中の Ruby プロセスのプロセス ID です。 Process.#pid と同じです。

$& -> String | nil

現在のスコープで最後に成功した正規表現のパターンマッチでマッチした文字列です。 最後のマッチが失敗していた場合には nil となります。

$' -> String | nil

現在のスコープで最後に成功した正規表現のパターンマッチでマッチした 部分より後ろの文字列です。 最後のマッチが失敗していた場合には nil となります。

$* -> [String]

Rubyスクリプトに与えられた引数を表す配列です。 組み込み定数 Kernel::ARGV の別名です。

$+ -> String | nil

現在のスコープで最後に成功した正規表現のパターンマッチで マッチした中で最後の括弧に対応する部分文字列です。

$, -> String | nil

デフォルトの出力フィールド区切り文字列です。 Array#join で引数を省略した場合と、 Kernel.#print の各引数の間で出力されます。

$/ -> String | nil
$-0 -> String | nil

入力レコード区切りを表す文字列です。 awk の RS 変数のように働きます。

$; -> Regexp | String | nil
$-F -> Regexp | String | nil

String#split で引数を省略した場合の区切り文字です。

$: -> [String]
$LOAD_PATH -> [String]
$-I -> [String]

Rubyライブラリをロードするときの検索パスです。

$KCODE -> String
$-K -> String

Ruby の認識するマルチバイト文字列エンコーディングです。 変数の値は "EUC" "SJIS" "UTF8" "NONE" のいずれかの文字列です。

$-a -> bool

自動 split モードを表すフラグです。

$DEBUG -> bool
$-d -> bool

この値が真のときはインタプリタがデバッグモードになります。

$-i -> bool

in-place 置換モードで用いられます。

$-l -> bool

コマンドラインオプション -l を指定したとき true に設定されます。 この変数には代入できません。

$-p -> bool

コマンドラインオプション -p を指定したとき true に設定されます。 この変数には代入できません。

$VERBOSE -> bool | nil
$-v -> bool | nil
$-w -> bool | nil

冗長メッセージフラグです。Rubyインタプリタへの コマンドラインオプション -v でセットされます。

$. -> Fixnum

いずれかの IO オブジェクトが最後に読んだ行の行番号です。 Kernel::ARGF などの IO 互換のオブジェクトも $. を更新します。

$0 -> String
$PROGRAM_NAME -> String

現在実行中の Ruby スクリプトの名前を表す文字列です。

$1 -> String | nil
$2 -> String | nil
$3 -> String | nil
$4 -> String | nil
$5 -> String | nil
$6 -> String | nil
$7 -> String | nil
$8 -> String | nil
$9 -> String | nil
$10 -> String | nil
$11 -> String | nil

最後に成功したパターンマッチで n 番目の括弧にマッチした値が格納されます。 該当する括弧がなければ nil が入っています。(覚え方: \数字 のようなもの)

$< -> IO

すべての引数または標準入力で構成される仮想ファイルです。 定数 Kernel::ARGF の別名です。

$= -> bool

非推奨([[unknown:obsolete]]): この変数は将来のバージョンで削除される予定です。

$> -> object
$stdout -> object
$defout -> object

標準出力です。

$? -> Process::Status | nil

このスレッドで最後に終了した子プロセスのステータスです。

$@ -> [String] | nil

最後に例外が発生した時のバックトレースを表す配列です。 Kernel.#raise によって設定されます。

$FILENAME -> String

仮想ファイル Kernel::ARGF で現在読み込み中のファイル名です。 ARGF.filename と同じです。

$SAFE -> Fixnum

カレントスレッドのセーフレベルを表す整数です。セーフレベルについては セキュリティモデル を参照してください。

$\ -> String | nil

出力レコード区切りを表す文字列です。 Kernel.#print が最後にこの文字列を出力します。

$_ -> String | nil

最後に Kernel.#gets または Kernel.#readline で読み込んだ文字列です。 EOF に達した場合には、 nil になります。 (覚え方: Perlと同じ)

$` -> String | nil

現在のスコープで最後に成功した正規表現のパターンマッチでマッチした 部分より前の文字列です。 最後のマッチが失敗していた場合には nil となります。

$stderr -> object
$deferr -> object

標準エラー出力です。

$stdin -> object

標準入力です。

$~ -> MatchData | nil

現在のスコープで最後に成功したマッチに関する MatchDataオブジェクトです。 Regexp.last_match の別名です。

追加されるメソッド

定義 説明 ライブラリ
$ARGV -> [String]

$* の別名

English
BigDecimal(s [, n])

詳細は BigDecimal.new を参照

bigdecimal
CFLAGS

C コンパイラに渡されるコマンドラインオプションです。 この値は Makefile にも反映されます。

mkmf
$CFLAGS

拡張ライブラリをコンパイルするときの C コンパイラのオプションや、 ヘッダファイルのディレクトリを指定する文字列です。

mkmf
$CHILD_STATUS -> Process::Status | nil

$? の別名

English
CONFIG

Config::MAKEFILE_CONFIG と同じです。

mkmf
CPP

プリプロセッサを起動するときのコマンドラインのフォーマットです。 Kernel#try_cpp などが使用します。

mkmf
$DEFAULT_INPUT -> IO

$< の別名

require "English"
while line = $DEFAULT_INPUT.gets
  p line
end
# end of sample.rb
English
$DEFAULT_OUTPUT -> IO

$> の別名

require "English"
English
DelegateClass(superclass) -> object

クラス superclass のインスタンスへメソッドを委譲するクラスを定義し、 そのクラスを返します。

delegate
Digest(name) -> object

"MD5"や"SHA1"などのダイジェストを示す文字列 name を指定し、 対応するダイジェストのクラスを取得します。

digest
$ERROR_INFO -> Exception

$! の別名

English
$ERROR_POSITION -> [String] | nil

$@ の別名

English
$FS -> String | nil
$FIELD_SEPARATOR -> String | nil

$; の別名

English
$IGNORECASE -> bool

非推奨([[unknown:obsolete>]]): この変数は将来のバージョンで削除される予定です。

English
$INPUT_LINE_NUMBER -> Fixnum
$NR -> Fixnum

$. の別名

English
$RS -> String | nil
$INPUT_RECORD_SEPARATOR -> String | nil

$/ の別名

English
$LAST_MATCH_INFO -> MatchData

$~ の別名

English
$LAST_PAREN_MATCH -> String | nil

$+ の別名

English
$LAST_READ_LINE -> String | nil

$_ の別名

1 e
2 f
3 g
4 h
5 i
# end of a.txt
English
$LDFLAGS

拡張ライブラリをリンクするときのリンカのオプション、 ライブラリファイルのディレクトリを指定する文字列です。

mkmf
LINK

リンカを起動するときのコマンドラインのフォーマットです。 Kernel#try_link などが使用します。

mkmf
$MATCH -> String | nil

$& の別名

English
Mainloop tkclass
$OFS -> String | nil
$OUTPUT_FIELD_SEPARATOR -> String | nil

$, の別名

English
$ORS -> String | nil
$OUTPUT_RECORD_SEPARATOR -> String | nil

$\ の別名

English
$PID -> Fixnum
$PROCESS_ID -> Fixnum

$$ の別名

require "English"
English
$POSTMATCH -> String | nil

$' の別名

English
$PREMATCH -> String | nil

$` の別名

English
$PROGRAM_NAME -> String

$0 の別名

English
Pathname(path) -> Pathname

文字列 path を元に Pathname オブジェクトを生成します。

pathname
Rational(num, den = 1) -> Rational

Rational オブジェクトを生成します。

rational
TkGrid(*args)

TkGrid.#configure と同じ

tk/autoload
TkPack(*args)

TkPack.#configure と同じ

tk/autoload
TkPlace(*args)

TkPlace.#configure と同じ

tk/autoload
URI(uri_str) -> object

与えられた URI から該当する URI::Generic のサブクラスのインスタンスを生成して 返します。scheme が指定されていない場合は、URI::Generic オブジェクトを返します。

uri
append_library(libs, lib)

ライブラリのリスト libs の先頭にライブラリ lib を追加し、 その結果を返します。

mkmf
$archdir

マシン固有のライブラリを置くディレクトリです。 通常は "/usr/local/lib/ruby/バージョン/arch" です。

mkmf
arg_config(config[, default])

configure オプション --config の値を返します。 オプションが指定されていないときは第 2 引数 default を返します。

mkmf
b64encode(bin, len = 60) -> ()

Base64.#b64encode と同じです。このメソッドは将来的に廃止される可能 性があり、現在は Base64 モジュールを使うことが推奨されています。

base64
check_sizeof(type, headers = nil, &b)

Returns the size of the given +type+. You may optionally specify additional +headers+ to search in for the +type+.

mkmf
checking_for mkmf
chmod -> ()

ファイルのアクセス権を変更します。

un
cp -> ()

ファイルやディレクトリをコピーします。

un
create_header mkmf
create_makefile(target[, srcdir])

Kernel#have_library などの各種検査の結果を元に、 拡張ライブラリ TARGET.so をビルドするための Makefile を生成します。

mkmf
decode64(str) -> String

Base64.#decode64 と同じです。このメソッドは将来的に廃止される可能 性があり、現在は Base64 モジュールを使うことが推奨されています。

base64
decode_b(str) -> String

Base64.#decode_b と同じです。このメソッドは将来的に廃止される可能 性があり、現在は Base64 モジュールを使うことが推奨されています。

base64
$defs

拡張ライブラリをコンパイルするときのマクロ定義を指定する配列です。

mkmf
dir_config(target[, default])
dir_config(target[, idefault, ldefault])

configure オプション --with-TARGET-dir, --with-TARGET-include, --with-TARGET-lib をユーザが extconf.rb に指定できるようにします。

mkmf
egrep_cpp(pat, src[, opt])

C プログラムのソースコード src をプリプロセスし、 その結果が正規表現 pat にマッチするかどうかを判定します。

mkmf
enable_config(config[, default])

Kernel#arg_config と同じですが、 --enable-config オプション、 または--disable-config オプションの値だけを参照します。

mkmf
encode64(str) -> String

Base64.#encode64 と同じです。このメソッドは将来的に廃止される可能 性があり、現在は Base64 モジュールを使うことが推奨されています。

base64
find_header(header, *paths)

Instructs mkmf to search for the given +header+ in any of the +paths+ provided, and returns whether or not it was found in those paths.

mkmf
find_library(lib, func, *pathes)

関数 func が定義されたライブラリ lib を探します。 最初はパスを指定せずに探し、 それに失敗したら pathes[0] を指定して探し、 それにも失敗したら pathes[1] を指定して探し…… というように、リンク可能なライブラリを探索します。

mkmf
getopts(single_opts, *long_opts) -> Integer | nil

このメソッドは obsolete です。 optparse ライブラリで提供されている ARGV.getopts を使ってください。Kernel::ARGV, OptionParser::Arguable#getopts を参照。

getopts
have_func(func[, header])

関数 func がシステムに存在するかどうかを検査します。

mkmf
have_header(header)

ヘッダファイル header がシステムに存在するかどうか調べます。

mkmf
have_library(lib[, func])

ライブラリ lib がシステムに存在し、 関数 func が定義されているかどうかをチェックします。 チェックが成功すれば $libs に lib を追加し true を返します。 チェックが失敗したら false を返します。

mkmf
have_macro(macro, headers = nil, opt = "", &b)

Returns whether or not +macro+ is defined either in the common header files or within any +headers+ you provide.

mkmf
have_struct_member(type, member, headers = nil, &b)

Returns whether or not the struct of type +type+ contains +member+. If it does not, or the struct type can't be found, then false is returned. You may optionally specify additional +headers+ in which to look for the struct (in addition to the common header files).

mkmf
have_type(type, headers = nil, opt = "", &b)

Returns whether or not the static type +type+ is defined. You may optionally pass additional +headers+ to check against in addition to the common header files.

mkmf
have_var(var, headers = nil, &b)

Returns whether or not the variable +var+ can be found in the common header files, or within any +headers+ that you provide. If found, a macro is passed as a preprocessor constant to the compiler using the variable name, in uppercase, prepended with 'HAVE_'.

mkmf
$hdrdir

Ruby のヘッダファイル ruby.h が存在するディレクトリです。 通常は $archdir と同じで、"/usr/local/lib/ruby/バージョン/arch" です。

mkmf
help -> ()

ヘルプメッセージを表示します。

un
install -> ()

ファイルをコピーし、その属性を設定します。

un
install_rb(mfile, dest, srcdir = '.')

ディレクトリ srcdir/lib 配下の Ruby スクリプト (*.rb ファイル) を dest にインストールするための Makefile 規則を mfile に出力します。 mfile は IO クラスのインスタンスです。

mkmf
$libdir

Ruby のライブラリを置くディレクトリです。 通常は "/usr/local/lib/ruby/バージョン" です。

mkmf
$libs

拡張ライブラリをリンクするときに 一緒にリンクされるライブラリを指定する文字列です。

mkmf
ln -> ()

ファイルへのリンクを作成します。

un
mkdir -> ()

ディレクトリを作成します。

un
mv -> ()

ファイルを移動します (ファイル名を変更します)。

un
parseArgs(min_argc, check_opts, single_opts, *opts) -> Integer | nil

コマンドラインオプションを解析し、対応するグローバル変数 $OPT_xxx に値を設定します。

parsearg
pkg_config(pkg) mkmf
pp(*obj) -> nil

指定されたオブジェクト obj を標準出力に見やすい形式(プリティプリント)で出力します。 obj それぞれを引数として PP.pp を呼びことと同等です。

pp
printUsageAndExit -> ()

グローバル変数 $USAGE がセットされていれば Kernel.#eval して Kernel.#exit します。 セットされていない場合は、単に Kernel.#exit します。

parsearg
rm -> ()

ファイルやディレクトリを削除します。

un
rmdir -> ()

空のディレクトリを削除します。

un
scanf(format) -> Array
scanf(format) {|*ary| ...} -> Array

STDIN.scanf と同じです。 IO#scanfStdin#scanfも参照してください。

scanf
setExpression(ex, opt, c) -> String

内部で利用します。

parsearg
setOrAnd(ex, opt, c) -> String

内部で利用します。

parsearg
setParenthesis(ex, opt, c) -> String

内部で利用します。

parsearg
$sitearchdir

サイト固有でかつマシン固有のライブラリを置くディレクトリです。 通常は "/usr/local/lib/ruby/site_ruby/バージョン/arch" です。

mkmf
$sitelibdir

サイト固有のライブラリを置くディレクトリです。 通常は "/usr/local/lib/ruby/site_ruby/バージョン" です。

mkmf
$srcdir

Ruby インタプリタを make したときのソースディレクトリです。

mkmf
timeout(sec) {|i| .... }
timeout(sec, exception_class = nil) {|i| .... }

ブロックを sec 秒の期限付きで実行します。 ブロックの実行時間が制限を過ぎたときは例外 Timeout::Error が発生します。

timeout
$topdir

拡張ライブラリを make するためのヘッダファイル、 ライブラリ等が存在するディレクトリです。 通常は $archdir と同じで、"/usr/local/lib/ruby/バージョン/arch" です。

mkmf
touch -> ()

ファイルのアクセス時刻と修正時刻を現在の時刻に変更します。

un
try_compile mkmf
try_cpp(src[, opt])

C プログラムのソースコード src をプリプロセスします。 問題なくプリプロセスできたら true を返します。 プリプロセスに失敗したら false を返します。

mkmf
try_link(src[, opt])

C プログラムのソースコード src をコンパイル、リンクします。 問題なくリンクできたら true を返します。 コンパイルとリンクに失敗したら false を返します。

mkmf
try_run mkmf
try_static_assert mkmf
what_type? mkmf
with_config(config[, default])

Kernel#arg_config と同じですが、 --with-config オプションの値だけを参照します。

mkmf
xmp irb/xmp
y(obj)

オブジェクトをYAMLフォーマットで表示します。

yaml