App Store へのアップロード

iOS アプリのソースコードを修正して新しいバージョンを App Store で公開するときにいろいろ出てきていつも困るのでメモ。

まず、ソースコードを修正したら App Store にアップロードするのだけど、その手順を忘れがちなのでいつもこのメモを見返してる。

・Info.plist の Bundle versions string と Bundle version の両方の数値を上げる
・Generic iOS Device に設定
・Xcode のメニューから Product → Archive でビルド&アーカイブ
・Organizer で Archive を Validate する
・Organizer で Archive を Upload する

iOS / iPhone アプリをリリースする手続きや方法について (iOS_Application_Release - MemoWiki)

Organizer で「Upload to App Store」ボタンを推してアップロードしたら、次は iTunes Connect にログインして「輸出コンプライアンス情報の提出」が必要。これをしないと Test Flight でテストすることもできない。

iOS アプリの輸出コンプライアンス情報

iTunes Connect の Test Flight の項目を見たら「輸出コンプライアンスがありません」と表示されてるので「輸出コンプライアンス情報の提出」をクリック。

「iOS アプリの輸出コンプライアンス情報」を「はい」「いいえ」で回答していく。全部で5問。

自分のアプリはそんなに特殊なことをしていないつもり。

1問目の質問
App には暗号化が使用されていますか?App に使用されているのが iOS および macOS の標準的な暗号化のみである場合も、「はい」を選択します。

ここで「いいえ」を選ぼうとすると「ATS またはHTTPSを使用している場合、年度末自己分類報告を米国政府に提出する必要があることに注意してください。」と表示される。HTTPなんてイヤでも使うのでは・・・

また「詳しく見る」と書かれたリンクが表示されるのでクリックすると Bureau of Industry and Security U.S. Department of Commerce Where Industry and Security Intersect 2016 Updates のページに飛ばされる。でも英語だしさっぱりわからないんだよね。。。

というわけで、1問目の質問には「はい」と回答。

2問目の質問
App は、米国輸出管理規則の第2部、カテゴリ5に記載の免除資格をすべて満たしていますか?

App が下記の免除基準を満たしていることを確認します。App 作成者は製品を適切に分類する責任を負います。分類が不適切な場合、米国の輸出法違反や App Store からの App 削除を含む罰則の対象になる場合があります。FAQを十分に確認してから質問に回答してください。

App の暗号化が以下の条件に当てはまる場合、この質問に「はい」と回答することができます。
(a) 医療関係者のエンドユーザ専用に設計されている
(b) 知的所有権および著作権保護に限定されている
(c) 認証、デジタル署名、またはデータやファイルの暗号解除に限定されている
(d) 銀行取引または電子決済専用に設計され、これらに限定されている
(e)「固定式」のデータ圧縮やコーディング技術に限定されている

App が、米国輸出管理規則の第2部、カテゴリ5の注記4に記載の条件を満たしている場合も、「はい」を選択できます。

わかりにくい日本語だけどこの5条件をすべて満たさないと「はい」と回答できないのかな。

自分のアプリに「医療関係者のエンドユーザ専用に設計されている」なんてないので、「いいえ」と回答。

3問目の質問
この App は、独自の暗号化アルゴリズム、または、国際標準化団体(IEEE、IETF、ITUなど)の標準化認定を受けていない暗号化アルゴリズムを実装していますか?

回答「いいえ」

4問目の質問
この App は Apple の iOS または macOS での暗号化を使用またはアクセスする代わりに、またはそれに加えて標準的な暗号化アルゴリズムを実装していますか?

回答「はい」 (あれ、これ「いいえ」でよかったかも。。。)

5問目の質問
フランスの App Store であなたの App を配信する予定はありますか?

回答「いいえ」

これでようやく Test Flight でテストすることができるようになった。

iTunes Connect デベロッパガイドを見たらざっと説明が載ってた

暗号化および米国輸出コンプライアンス

米国輸出法に基づき、暗号化機能を含む製品は輸出のための適切な認可を受ける必要があります。App の最初のビルドや新しいビルドをアップロードする準備ができると、iTunes Connect はソフトウェアの暗号化に関する一連の質問を提示します。これらの質問は、米国商務省産業安全保障局(BIS)の分類に従って、App の暗号化のレベルを判断するためのものです。回答に応じて、以下のうち 1 つ以上の書類の提出を求められる可能性があります。

・BIS が発行する暗号化登録承認書
・BIS が発行する CCATS(米国製品分類自動追跡システム)の承認書
・フランスの輸入申告書

暗号化に関する BIS の要件については、BIS の「Encryption(暗号化)」ページを参照してください。

App Store または Mac App Storeで配布されるすべての App は暗号化審査を受ける必要があります。すべての App は米国の Apple サーバにアップロードされるため、それらの App は米国の輸出製品にあたり、米国の輸出法の規制を受けます。App を自国内でのみ配信する予定の場合でも、上記の要件が適用されます。

重要: App の暗号化審査のために追加の書類を提出しなければならない場合、輸出コンプライアンスが書類を審査して承認するまで、その App は Store で「販売準備完了」ステータスになりません。また、輸出コンプライアンスの審査が承認されるまで、App を外部テスターに配布してプレリリーステストを行うこともできません。

App を App Review へ提出

BIS の「Encryption(暗号化)」ページというのはこれらしい → Encryption and Export Administration Regulations (EAR)

tags: ios iphone

Posted by NI-Lab. (@nilab)