たまには小説でも読むか、と思ってなぜかライトノベルを選んでしまった。

きみを守るためにぼくは夢をみる

十歳の誕生日の日、夕暮れの淡い光の中でぼくはきみに約束したね。「きみを守るためにぼくは夢をみる」と。そしてほんの短い眠りについた。目が覚めると、七年間が過ぎていた。ぼくは遠い浅瀬に残された。きみは完璧なセブンティーンになって、十歳のままのぼくをみつめていた。一度はなれた絆をぼくたちは取り戻せるだろうか――。ぼくたちのはじめての恋が、もう一度始まる。白倉由美×新海誠、魅惑のコラボレーション! 開幕!

Amazon.co.jp: きみを守るためにぼくは夢をみる(1) (星海社文庫 シ 1-1): 白倉 由美, 新海 誠: 本

宣伝文句を見て 「キング・クリムゾン (スタンド) の攻撃を食らって7年分の記憶がないまま17歳になってしまった少年の話」 みたいなのかと思ってたけど、ちょっとちがった。

青春小説? 恋愛小説? とにかく一気に読めるぐらいには良い話で、きれいな青春小説な雰囲気。起きた出来事はファンタジーだけど、周囲の反応が現実的。読んでいて主人公がかわいそうになるけど、10歳の主人公はやけに大人びていて、落ち込むシーンは多いけど、すぐに立ち直ったりしてわりと精神的に強い。10歳カップルの恋愛ストーリーというのもなかなか興味深い。テレビドラマになってもおかしくない感じ。

ただ、推理小説ばかり読んできた身にとってはもうちょっとストーリーにサプライズが欲しかったかなぁ。

いま見つけたけど、講談社版の宣伝を先に読んでいたら内容を勘違いしなかったかも。。。

こんなに切ない恋もある……。

一夜にして7年の歳月が流れ、少女は美しい17歳に、しかし、少年は10歳のままで……。
それは、不思議な恋のはじまり。

児童書に初挑戦の白倉由美と、アニメ界の新星・新海誠の名コラボレーション!

わたし、大人になるのがこわかった。だから、朔くんが7年まえと同じ姿であらわれたとき、自分だけ大きくなったのが悲しくて、やっぱり大人になりたくないと思った。でも朔くんが大人になるなら、わたしも大人になれる気がする。――(本文より)

きみを守るためにぼくは夢をみる 白倉由美 講談社

いまのところ文庫本で4巻まで出ているらしく、まだ話は終わっていないみたい。2巻以降読むかどうかはとりあえず保留。

Ref. Ig - きみを守るためにぼくは夢をみる

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