フランク・オスキー (Frank A. Oski) 著 / 牛乳には危険がいっぱい?

著者はアメリカの医学博士らしい。

基本的には良書だと思う。とくに真実追求&弱者救済・消費者救済という点において。

日本政府は「乳業の発展を妨げる」として「母乳代替品の販促活動に関する国際基準」を棄権しているらしい。
アスベストとかもそうだけど、日本は(アメリカも?)国の発展のためやビジネスのために、消費者の利益や健康は無視してくれるね。ほんとに。

日本には酪農振興法というのもあるらしい。振興しているものは、方向転換しづらいのかな。

この本には、ちょっと煽りすぎじゃないの?と思った箇所もいくつかある。
たとえば「人類の大多数は乳糖不耐症」(23ページ)というのはたしかにウソではないみたいだけど、乳糖不耐症の割合は、アメリカ白人に限ると8%で、アメリカ黒人は70%、日本人は85%となっている。アメリカの本なのに、「大多数」というのを強調しているのは何だかなぁ。もしかして、原書にはそんな書き方がしてなくて、日本語訳本だけでそうやって煽っているのかな。

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Posted by NI-Lab. (@nilab)