トリックがすごい! という作品ではまったくなく、どちらかというと長い時間の流れの雰囲気を楽しむようなミステリ。良い話だった……ちょっと泣ける話かも。悪役はほんとにひどい悪役ばかりだと感じるから、そういうのを描くのもうまい作家なんだろう。原作は1981年発行。原題は「CHIEFS」
翻訳のわりには読みやすいのがありがたい。訳者が良いのかしらん。
ハヤカワ文庫NV(NVはNovelってことらしいミステリだとHMでハヤカワミステリ)だから、ミステリ扱いじゃないのかな。でも「アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞受賞作」なんだよね。
下巻末にある瀬戸川猛資(故人らしい)という人の書いている解説は大げさに誉めすぎ。わざとらしすぎ。たしか、他の小説の解説でもそんな感じだったような……
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