育毛物語 実録潜入ルポ

育毛物語 実録潜入ルポ

-Amazon.co.jp: 育毛物語―実録潜入ルポ: 双田 譲治: 本
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感想とかざっくり

-この本を読むと、薬で治すぐらいだったら、ハゲたほうがましな気がしてくる(副作用コワイ)
--気休めかもしれないけど「薄毛の食卓 5か月で64.5%の人が発毛した食事法」Book4838723253 のほうを参考にするのが良さそう

-いろんなサロンへの潜入取材がおもしろおかしい
-エステと似たような雰囲気
--高額だったり来た客を捕まえてはなさなかったり
---たいして問題のなさそうな髪の客でもなんだかんだ言って食らいついて離さない

-潜入したサロンの値段が公開されてる

-カツラがメインの会社は育毛のカウンセラーがヅラだったり

-↓一応、読書メモ。潜入取材先のカウンセラーや医師たちの発言をざっくり書きだしてみたりしたけど、内容がどこまで正しいのか不明(なんかすごく眉唾ものっぽいが多い気がする)。

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読書メモ

-育毛と発毛

-育毛は抜け毛が止まるっていうレベル

-毛穴に皮脂が詰まって脂がが外に出られなくなると毛穴内部に溜まっちゃって生えてくる毛の成長を妨げる

-サロンでは具体的な改善例の統計データは見せてもらえない
--「そういうのはないんですよ。生えてくるものでもないですし。(あわてて)いや、多少なら生えてくるかもしれませんが」

-リアップ
--日本で唯一の発毛剤
--発売初年度(1999年)に3人死亡している
---大正製薬と厚生労働省は「リアップとの因果関係は薄い」と公的な見解
--動機やめまいなどの症状が多くの人に頻発したという

-リーブ21
--発毛専門
--育毛以上の効果を求める人はクリニックに渡す。医者と提携している。
---リアップの中に入っているミノキシジルという薬を処方

-ミノキシジル
--発毛する薬。すごいレベルで生える
--副作用が強い。体がむくんできたり、慣れちゃうと結局戻っちゃう
--アートネイチャーのカウンセラー「子どもつくったときに奇形児が生まれちゃったりするんです」
---著者「催奇形性(胎児に奇形を発生させる可能性)があると聞いたことはない。なにか、ほかの薬物と取り違えているのではないだろうか」

-アートネイチャーとアデランスで日本毛髪協会をつくった
--リーブ21だけ入ってこなかった

-「むかし、エステdeミロードってあったでしょ。あそこバンバンCMやってたんですけど、いきなりバーンって潰れたんです。すごいやり方してましたよ。お金が取れるお客さんからは100万とか200万とか取って、エステサービス得るわけです、何十回も契約して。でも(金銭的に)厳しいお客さんには安くやるんですよ。その噂が広まっちゃってキャンセル、キャンセル。バーンって潰れちゃった」
--2000年末に自己破産した当時業界3位の大手エステサロン
--店舗数拡大による過剰投資ならびに、クーリング・オフ制度が収益の悪化につながり、205億円の借金を抱えて倒産

-作家の五木寛之氏はあまり髪を洗わない

-「アデランスのヘアサポートアクアの『役務』は、脱毛予防と育毛効果を目的としたヘアケアです。発毛効果をお約束するものではありません」

-リクナビ内にあった求人広告『楽チン契約の秘密』
--「ここのスタッフは皆20代のごく普通の女の子ばかり。じつは話し方にコツがあるんです。強弱の方法や、お客様の観察方法など。そのノウハウがあるから、結構簡単に仕事が取れます。たとえばあなたが一日一人、20日で20人接客すれば、700~800万円を売り上げられるシステムが、ここにはあるというわけ」

-消費生活総合センター
--育毛サロンの被害
--医者相手だと訴訟にでもしないと難しい。消費者契約法と医師法。
--「誘引方法」における「虚偽説明・断定的判断提供」
---有名な企業も引っかかってる(企業名は明かせないらしい)

-日本毛髪業協議会が日本毛髪業協会と日本発毛促進協会に分裂
--日本毛髪業協議会がガイドラインの徹底強化
---「発毛」という言葉を使わない方向へ
--リーブ21は発毛メインなので新しく日本発毛促進協会を設立

-リーブ21に資料請求をすると、和田アキ子のファンクラブ入会届けが同封されてくる

-著者がリーブ21のカウンセラーにトラップをしかける

-日本毛髪科学協会
--医者でもなく育毛サロンでもない中立な公益法人
--「皮脂のせいで抜けるということは通常はないから」
--「(男性型脱毛の毛は)毛全体の大きさが小さいもの。ミニチュア版というだけ。つまり、細くて小さい毛がいっぱいあったら、男性型(脱毛)の可能性が高いの」
--「毛根の大きさは人それぞれだから。当人の髪のなかでの大小で比べないとダメ。毛根からではわからない」
---「結局、販売促進策だったら、どこを撮るかでどうとでも言えるじゃん?」
--「男性型脱毛症のケがない人は洗おうが洗うまいが、脂が詰まろうがどうしようが、ヘッチャラです」
--ホルモンが問題なのではなくて、デヒドロテストステロンを受け取るレセプターの感受性が強い人がハゲやすい
--薬は2年ぐらいの臨床データしか取らない
---プロペシアでも5~6年のデータしかない(この書籍の出版は2005年)
---十年、数十年使った場合どうなるかわからない

-長寿の沖縄だけど平均寿命は日本で26位
--米軍の影響で高カロリー食
--若い人や中高年の人がよく死んじゃう

-発毛薬の有効率
--どんな薬でも6~7割は保証されている
---ただ、発毛薬では産毛程度のものも勘定にいれている
--満足できるレベルだと1~3割

-プロペシアに関しては投薬前の遺伝子検査で効きそうな体質があるかどうかはある程度わかる

-刺激療法
--軽くわからないくらいのかぶれを起こさせて毛を生やす
--休止期毛の細胞分裂を強制的に再開させる
---101という育毛剤がこれの極端なケース。成分がすべて明らかにされなかったため国内では承認されなかった
---中国で行われた毒性検査ではラットの奇形を生み出すなどの報告が見られた

-東大病院のような総合病院は厚生省から特定機能病院に指定されている
--基本的に紹介制だが、医療費とは別に特定療養費を受付時に払うことで受診可能
---東大病院は3150円

-東大病院
--「脂で抜けるということはめったにないですよ」
--育毛・発毛に興味なさそうな医者の登場
---本当の男性型脱毛の人が来ても相手にされないで追い返されそうな病院

-「大正製薬が、リアップをはじめから大衆薬で売りたがったわけが判然とした。日本では医療用薬物としてこのようなライフスタイル・ドラッグ(生活改善薬)を出したところで、まともに扱われることは望みにくいからである」

-アミノ酸系シャンプーについて太陽油脂(石鹸メーカー)の見解
--トリートメント効果がある分、頭皮に残留する
--「しっとりするとかいうのは、肌に界面活性剤が入ってしまうため」

-常在菌

-合成洗剤は量と付着している時間が問題
--せっけんでもくっつけたままにしておくとかぶれる

-花王の宣伝部長であった山形弥之助氏(昭和のはじめに花王石鹸に入社)
--1年に数えるほどしか洗髪しなかった日本人に、月に1回~週に1回シャンプーをさせるように習慣づけた
--「髪は1年に1回、七夕の日に、ふのりや小麦粉で洗うだけ、なんて信じられないでしょうけど、昭和一桁というのはそんな時代だったのです」 from 『ちょっとすてきなないしょ話』西川勢津子 著

-小児科医
--子どもは4~5日に1度シャンプーしたり体を洗浄剤で洗って、そのほかの日はお湯で洗い流すくらいで充分
--濡れタオルで体を拭くだけで汚れと常在菌の70%は取れる
--ニキビなど、洗いすぎは逆効果
---常在菌のバランスが崩れる

-βカロテンとビタミンAのサプリメントの摂取は害であるかもしれない
--肺がんと循環器生涯による死亡率を高めてしまう
--細胞レベルでの抗酸化能力が実証されているはずのビタミン群のはずなのに
--特定の物質だけを過剰に摂取するのは栄養バランスを崩す
--合成のビタミンは天然物に比べて吸収・分解されにくい

-ビタミンは普通の人では欠乏しない
--ビタミンC以外のビタミンは体内でつくり出すことができる
--拒食症でもビタミン欠乏はまれにしか起こらない

-パレスクリニック
--未承認薬を使用した毛髪治療
--プロペシアは8割に効く
---性欲が減退する。人によっては女性っぽくなる。治験者の2~3%に勃起不全、性欲減退、射精量減少が認められ、発売後市場調査では胸が肥大する例も
--子どもつくるときは飲まないほうがいい
--どんな薬でも徐々に利かなくなる。そういう場合は別の抗男性ホルモンに切り替える

-アートネイチャー「発毛時代」「総合発毛理論」
--患者をメディカルグループ所属のクリニックに送る
--メディカル側はアートネイチャーが販売するシャンプーなどを客に勧める
--利益をめぐるトラブルで終了。アートネイチャー側が客にカツラ売りつけてしまい、メディカル側に客を回さない

-アミノ酸系シャンプーとうたっていても純粋にすべての洗浄成分がアミノ酸系だけのシャンプーはほとんどない
--ちょっとしか入っていなくても「肌にやさしい」とうたっている商品も
--アミノ酸系は洗浄力が低いから仕方ない
--若いうちは肌が強いからかなり強い成分だろうとめったなことでは大きな被害にはならない
--「流行のいろんなイメージをくっつけてしまえば、内容がどうであろうと勝手に売れてくれる」

-脱ステロイド治療は炎症のコントロールが効かなくなることが多い
--特に強力なステロイドを使っていた人がそれを止めると抑えていた炎症が一気に表面化(リバウンド)し壮絶な苦しみを味わうことも
--脱ステロイドにより回復した人も少なくない

-著者が地元の皮膚科で湿疹を診てもらったらメサデルムクリームが処方された
--とくに使用法に関する説明はなかったが処方箋を見ると「効き目がとても強いステロイドです」とある

-育毛物語 実録潜入ルポ - はてなモノリス
--http://mono.hatena.ne.jp/mono/wtjFGLyS7t#/nilab/wtjFGLA39q
--->やっと半分ぐらい読んだ。前半は笑うとこで、後半はまともな知識編……だと思う。

-育毛物語 実録潜入ルポ - はてなモノリス
--http://mono.hatena.ne.jp/mono/wtjFGLyS7t#/nilab/wtsEpkMCBz
--->アートネイチャー潜入取材。カウンセラーの人がヅラとか。ヅラ屋さんは育毛よりヅラのほうが売上デカい。

-育毛物語 実録潜入ルポ - はてなモノリス
--http://mono.hatena.ne.jp/mono/wtjFGLyS7t#/nilab/wtjKnRDufC
--->アデランス、アートネイチャー、リーブ21のお値段。