日本の競争戦略: 『成功』の罠にはまった日本企業の打開策。

日本の競争戦略: 『成功』の罠にはまった日本企業の打開策。

-マイケル・E. ポーター (著), 竹内 弘高 (著) / 日本の競争戦略
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478200599/nilabwiki-22/ref=nosim/

-ソフトウェア産業は日本の失敗産業のひとつ
--日本の情報技術産業や通信サービス産業は、省庁間の犠牲となった産業
---通産省と郵政省間の「テレコム戦争」
---通産省によるIBMとの交渉(政府認可が日本市場へのIBMの完全参入を遅らせた)

-訓練された人材の不足
--ソフトウェア・エンジニアニングの分野においては、日本の大学の教育レベルは驚くほど低い
--日本の雇用制度は特定分野におけるスペシャリストを育成するには適していない
--中学・高校でのコンピュータ教育は、米国より大幅に遅れている
--アルファベット表記のキーボードが日本人消費者には難しい

-日本語環境がグローバル市場向けの製品開発・マーケティングを阻害

-テレビゲーム分野は例外で、日本の成功産業となっている

-ソフトウェア企業間の競争
--提供する製品内容を軽視し、汎用ソフトウェアを製作しない
--技術者の人日コストを重視し、カスタム・ソフトウェアを製作する

-日本の卸売業が持つ高コスト体質
--政府規制・免許制度
--日本国内でしか通用しない部門

-日本と世界の市場ニーズの不一致
--日本の消費者は見た目や包装にこだわる

-基礎・応用研究の欠如

-汎用ソフトウェア開発の阻害
--日本のコンピョータ・メーカーはソフトウェアを大型コンピュータと抱き合わせて販売
--日本の顧客はソフトウェアをハードウェアについてくる「タダ」のものと見なす

-ベンチャー・キャピタルの不足

-技能・技術向上につながる政府主導の大規模開発の欠如

-「すべての人にすべての物を」という発想
--顧客と製品の選択をしない