近藤 誠 著 / 「よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント」

近藤 誠 著 / 「よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント」

基本的には、自分で取捨選択(医者は選択する人ではなく、アドバイザー)して、自分で決定することの必要性を説いている本だと思う。他人(医者)まかせではいけないよ、という感じかな。

非常に参考になる。
医者の腕前に差がある。
カネ儲けのために検査・治療を行う医者とか。

-よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062567075/nilabwiki-22/
--近藤 誠 (著)
--出版社: 講談社
--出版年: 2003年

-どんな診断にも通じる医者への質問リスト(第6章より)
--どんな病名ですか。
--どんな状態ですか。
--原因は何ですか。
--どんな治療が必要で、その理由は何ですか。
--その治療法の副作用や後遺症を教えてください。
--治療しないでそのままにしておいたらどうなりますか。
--ほかの治療法はありませんか。

-薬のチェックは医者用の添付文書を、医者からもらう。(第6章より)

-入院してからセカンド・オピニオンを得たくなった場合は、夜逃げする。(第7章より)

-「座談会」の章については、ゴシップ系週刊誌のような雰囲気がいまいちだ……しかし、参考にはなる。
-(第13章 座談会 より)
--「愛知県下の産婦人科病院にアンケート調査を始めたとたんに産婦人科の医師会が「このアンケートには一切答えるな」とファックスをパッと流したため、それで回収率はわずか一割」
--「電話相談に医者からのいやがらせの電話」
--「有名病院も科によって違う評判」
--「ランキング本に載っている危ない病院」
--「本や雑誌のよい病院情報は根拠があいまい」
--「電話相談でMRSA院内感染の苦情が多い病院なのに、なぜ一位なんでしょうか」
--「経営至上主義の病院の検査誘導」
--「短絡的な知識を身につけたまま卒業する医学生があとを絶ちません」
--「基準値からして、(略)専門家の力関係の影響をうけている(略)そのような力学が働くのも、かりに基準値を今より10mg/dl高く設定すれば、高コレステロール血症と判定される日本人が数百万人減ることと無縁ではないはず」