【図解】はじめての上流工程(要件定義・システム設計・プロジェクトマネジメント)入門

読書メモ


-nilog: ざっと読んだ。要件定義、データベース設計、画面設計、プロジェクトマネジメントなどまとまっていて参考になる。テーブル設計やER図も。 【図解】はじめての上流工程(要件定義・システム設計・プロジェクトマネジメント)入門: よくわかる!システム開発入門 | ひぐま (2022-06-19)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=1538481321974300672
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-「要件定義はシステムの方向性を決める非常に重要なフェーズであり、システム開発の遅延の原因の過半数がこのフェーズにあると言われております。上流工程で認識齟齬があると、下流工程でのリカバリーが非常に難しくなります」

-「関係者の目的意識が異なるため、認識齟齬が生まれやすい」
--「「人によって目的意識が違う」ということを念頭に置く」
--「経営者であれば「コストの削減や売上の増加」、ビジネス部門の担当者であれば「普段の業務を楽にする」、情報システム部門であれば「システムの保守運用を簡単に低コストで行える」、ベンダーであればできるだけリスクを排除して「簡単にシステム構築したい」と考えています」

-基本設計と詳細設計
--「基本設計はシステムの概要を設計や、機能一覧やジョブフロー図(バッチの順序)やデータベースの構成など、顧客から見える部分を考える工程になります。(そのため外部設計とも言われます。)」
--「詳細設計は、画面設計書やバッチ設計書といった個別機能の内部的な構造を考える工程となります。(システムの内部的な設計のため、内部設計と呼ばれることもあります。)」

-「設計に関しては大きく5つに分類をすることができます。標準化・データベース・画面・バッチ・帳票の5つです」

-「データはマスタとトランザクションに大別することができます。マスタとは、業務を遂行するための基礎データで、取引先マスタや品目マスタなど対象物の全量を表すデータのことを指します。また、例えば住所や取引先名称などの属性情報も保持します。 トランザクションは、業務によって発生した情報を記録したデータのことを指します。トランザクションとは手続きや取引と言った意味です。トランと省略して呼称されることもあります。例えば受注データや売上データ、営業報告データなどがこれにあたります。この2つのデータは発生するタイミングも異なるため分けて考えることが多いです」

-「安易に「できます」など回答せず、「おそらくできると思いますが、やってみないとわかりません」や、「追加コストがかかるかもしれません」など、不確定な部分は予防線を張っておくことも時には必要になります」

-「メンバーのせいにするだけでなく、どのようにしたら「伝わるか?」を考えてみましょう。 例えば、タスクの説明をした際に、きちんと理解しているか確認するには、「これからやろうとしている作業をメンバーに言わせる」というのが有効です」

-「「学校の授業」と言うのが悪い行動を引き出しがちになってしまいます。学校の授業を参考に「要点を説明し、簡単な説明をする」だけで教えた気になってしまう人が多いのです」

書籍情報


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-->本書は、私がシステムエンジニア時代に習得した知識や、ユーザー企業側でシステムを発注した際に気が付いた点を体系的に整理した、システム開発の上流工程(要件定義・システム設計)の入門書となります。
-->また、上流工程を進めるにあたり必要なプロジェクトマネジメントのスキルもご紹介します。
-->若手エンジニアはもちろん、情報システム部などのシステムの発注側の方もどのような観点でレビューすれば良いか参考にしていただけると幸いです。