会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール

-Amazon.co.jp: 会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール
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--福沢 恵子, 勝間 和代 著

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概要メモ

-メイン想定読者
--キャリアアップを目指していてもなかなかチャンスをつかめないでいる若い女性向け

-その他の想定読者
--キャリアに悩む男性
--キャリアに悩む女性を部下にもつ上司

-リアル・ルール
--ルール違反にならないギリギリのところ

-「一般的なルール」に対して「これって本当?」とツッコミが入る

-一般的なルール1: 出世のために仕事をするべきではない。やりがいが重要である。
-リアル・ルール1: 組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない。

-就職活動の時点で出世できるコースか調べておく
--OB・OG訪問、知り合いのツテなど

-働き甲斐のある会社・女性が働きやすい会社をさがす
--制度があっても運用ができていない会社を避ける
--厚生労働省:均等推進企業表彰 受賞企業一覧(厚生労働大臣賞) http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/kintou/jyusyou.html

-一般的なルール2: まじめで有能であれば、周りから認められ、評価される。
-リアル・ルール2: 自分が有能だと思っている人が、はたから見て有能だとは限らない。

-有能の定義
--相手の期待値を超えた仕事をすること
---相性の悪い上司と無理に仲良くしない
---相手が自分に何を欲しているかを理解してから仕事を始めること
---ミスにうるさい上司?スピード重視の上司?自分で決めたがるor決めてもらいたがる上司?

-一般的なルール3: 社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきではない。
-リアル・ルール3: 社内政治は仕事をスムーズに進めるための情報交換のシステムとして活用する。

-メンターをみつける
--相手を育てるのが好きな人
--人柄の良い人
--気が合う人

-一般的なルール4: 仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない。
-リアル・ルール4: 働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。

-コストセンター(経費)
--コストだけが集計される部門(人事・管理・広報)

-プロフィットセンター(利益)
--収益とコストが集計される部門(営業・商品開発)
--昇給や評価につながりやすい(成果を出せば。そのかわり大変)

-一般的なルール5: 仕事の場で群れるのは慎むべきだ。
-リアル・ルール5: 企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。

-体育会系の男子学生が就職で有利
--集団行動・チームプレイ
--男性は子どもの頃からチームスポーツを通じて学んでいく

-一般的なルール6: 上司からよくほめられるのは、評価が高い証拠である。
-リアル・ルール6: 上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。

-雑用はアサーティブに断る
--自分の状況を説明して、その仕事が遂行できないことを納得させる
--代替案(後でやることになるとか、誰々にやらせてはどうかとか)を提示したり

-サイコパス上司
-感情的でダメな上司

-一般的なルール7: 本音とタテマエを使い分けてはならない。
-リアル・ルール7: たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。

-男性は本音をダイレクトに言わない習慣がついている
--男にとって人前で注意される・メンツをつぶされるのは非常に恥ずかしいこと
---他人にもしないように配慮する
--メンツのつぶしあいになると失うものが多い

-一般的なルール8: 人を攻撃してはいけない。
-リアル・ルール8: 攻撃されたら反撃する。

-人間の判断基準
--論理と心証
--裁判官の判断基準と同じ

-一般的なルール9: 人から嫌われてはいけない、
-リアル・ルール9: 誰からも嫌われないでいることなど、ありえない。

-人が誰かに嫌われる理由
--理由は美点の裏返しであるケースが多い

-一般的なルール10: 残業もいとわず、できるだけたくさん仕事をする人のほうが評価される。
-リアル・ルール10: 時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる。

-プロフィットセンターの場合は労働時間に応じて売り上げが上がりやすい
-稼ぎがわかりやすい仕事をする

-一般的なルール11: 上司の機嫌をとるよりも仕事の内容で勝負すべきだ。
-リアル・ルール11: 一見、ごますりに見える行為や習慣も、仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ。

-ごますりではない
--協調性
--相手への賞賛

-一般的なルール12: 失敗して叱られるようなことがあってはいけない。
-リアル・ルール12: 叱られたときこそ、成長のチャンスとなる。

-悪い上司
--すぐ感情的になる
--理論的に説明せず、文句を繰り返す
--人格否定

-良い上司
--失敗した人ではなく行為を叱る
--次につながるアドバイス
--いっしょに失敗原因分析

-一般的なルール13: 仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ。
-リアル・ルール13: 仕事もプライベートも充実すると、きっちり分けるという意識が消える。

-一般的なルール14: 産休・育休は、当然の権利として堂々と取得していい。
-リアル・ルール14: 産休・育休の取得を当然の権利と考えない。

-1980年代までは仕事と結婚の両立すら難しかった

-これからの自由競争の時代では、一定レベルの能力のない人は「仕事か子どもか」を選ばざるを得ない状態に

-職場・住居・保育園の移動時間を短くする

-テレビをつける習慣をやめて時間をつくる

-本人の努力より、どれだけ働きやすい業界・会社かということが、両立のほとんどの要素を決めている

-ワーキングマザーが子育ての喜びを語らない理由
--「仕事と子育ての両立は過酷」と報道したほうが一般社会のウケがいい

-一般的なルール15: ルールはいかなるときも守らなくてはならない。
-リアル・ルール15: ルールにこだわらない。

-エリートを目指さなくてもいい人が勝ち組を目指している状況

-リスクとリターン=努力もしないで夢を見てはいけない
--「勝ち組」は「何かを犠牲にして成功を手に入れた人」
--気力・体力の限界までがんばって裕福な生活を送るか、それなりのほどほど感を大切にするか

-本書のヒントになった書籍
--Betty Harragan 著『Games Mother Never Taught You』(「お母さんが教えてくれなかったゲーム」)
---訳書: ベティ・ハラガン著「ビジネス・ゲーム――あなただけに必勝法教えます」

-「お母さんが教えてくれなかったゲーム」
--ビジネス社会の見えざるルールは男性の間では父から息子というように世代を超えて伝承されていく。しかし女性は母からそれを教えてもらえない。という意味がこめられている。

-著者(勝間和代)の主宰するワーキングマザーのためのWEBサイト
--ムギ畑 http://www.mugi.com/
---みじめでないワーキングマザーの集団

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これで完璧! 復習チェックリスト

-一般的なルール1: 出世のために仕事をするべきではない。やりがいが重要である。
-リアル・ルール1: 組織で働く以上、出世をしなければやりがいも生まれない。

-一般的なルール2: まじめで有能であれば、周りから認められ、評価される。
-リアル・ルール2: 自分が有能だと思っている人が、はたから見て有能だとは限らない。

-一般的なルール3: 社内政治は本来あってはならないもの、関わるべきではない。
-リアル・ルール3: 社内政治は仕事をスムーズに進めるための情報交換のシステムとして活用する。

-一般的なルール4: 仕事は中身が重要であり、お金にこだわるべきではない。
-リアル・ルール4: 働きに見合った報酬を要求しないと、なめられる。

-一般的なルール5: 仕事の場で群れるのは慎むべきだ。
-リアル・ルール5: 企業では、一匹狼よりも、チームワークのとれる人が求められる。

-一般的なルール6: 上司からよくほめられるのは、評価が高い証拠である。
-リアル・ルール6: 上司のほめ言葉は下心ありのリップサービスの可能性が高い。

-一般的なルール7: 本音とタテマエを使い分けてはならない。
-リアル・ルール7: たとえ正論であっても、本音を言って相手を否定してはいけない。

-一般的なルール8: 人を攻撃してはいけない。
-リアル・ルール8: 攻撃されたら反撃する。

-一般的なルール9: 人から嫌われてはいけない、
-リアル・ルール9: 誰からも嫌われないでいることなど、ありえない。

-一般的なルール10: 残業もいとわず、できるだけたくさん仕事をする人のほうが評価される。
-リアル・ルール10: 時間数ではなくて成果(アウトプット)が評価の対象となる。

-一般的なルール11: 上司の機嫌をとるよりも仕事の内容で勝負すべきだ。
-リアル・ルール11: 一見、ごますりに見える行為や習慣も、仕事を協調して効率よく進めるためには必要だ。

-一般的なルール12: 失敗して叱られるようなことがあってはいけない。
-リアル・ルール12: 叱られたときこそ、成長のチャンスとなる。

-一般的なルール13: 仕事とプライベートはきっちり分けるべきだ。
-リアル・ルール13: 仕事もプライベートも充実すると、きっちり分けるという意識が消える。

-一般的なルール14: 産休・育休は、当然の権利として堂々と取得していい。
-リアル・ルール14: 産休・育休の取得を当然の権利と考えない。

-一般的なルール15: ルールはいかなるときも守らなくてはならない。
-リアル・ルール15: ルールにこだわらない。

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感想

-バリバリ働きたい女性には良書。ふつうに「買い」だと思う。
-そこそこやりたい人にはまぁまぁ良書。

-著者の1人は、勤務先・住居・保育園を近くするために持ち家を売って引っ越したらしい。うーむ。
--個人的には「そこまでしてキャリアアップしたいの?」と思った。
--自分にとって何が幸せか考えさせられる。

-なんだかコミュニケーション論みたいな感じ、参考になる部分は多い。

-この本を読んでるとなんだか会社って息苦しい組織だね、と思えてくる。

-プログラマは出世して管理者になると好きなコーディングができなくなるとかいうので、もっともっと上を目指すとか独立するとかしないといけないかもとか、何か方向性が違うのかもしれない。そのまま適用できないのでアレンジしないと。