仕事は楽しいかね? The Max Strategy

仕事は楽しいかね? The Max Strategy

-仕事は楽しいかね?: デイル ドーテン, Dale Dauten, 野津 智子
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877710787/nilabwiki-22/ref=nosim/
-->出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。

読書メモ


-ずっとしたいと思っていた仕事をしているのに、なぜかやっぱり幸せじゃない人は計画を立てることに依存しすぎている

-明日は今日とちがう自分になる
--今日の目標は明日のマンネリ

-革新は秩序だった仕事じゃない、遊び感覚でいろいろやって、試行錯誤を繰り返すこと

-ホーソーンの実験
--人は試すことが好き
--実験グループはエリートのチーム。自分はチームの要だと信じこむと、人々は互いに協力し合うようになり、そのために監督者の仕事まで自分たちでこなすようになる
--現代においてリサーチをする人たちは『完璧な』リサーチのやり方を求め続けている。そのために視野がどんどん狭くなり、物事の相乗効果について見過ごす

-あらゆることをしろ。素晴らしいアイデアは、どこからやってくるかわからないのだから。

-仕事としてしているあらゆることを書き出し、自分や他人が出くわしたあらゆる問題をリストに書き出す
--試すためのアイデアを生み出す

-「他人の成功を見るとき、私たちは何気なく口にしていないだろうか。ついてたよね、という言葉を。陰にある努力を知ろうとせず成功した部分だけに目を向けて羨むこともある。才能のある人は違うなあ、と吐息まじりに」

-「成功とは、右に倣えをしないこと」
-「みんな、人生のある時点で、仕事に対する目標を変えた人たちだ」
-「だれだって、後からだったら、何だって言える。革新というのは簡単そうに見えるものなんだ、後から見ればね」

-nilog: The Max Strategy by Dale Dauten - 仕事は楽しいかね? / デイルドーテン (2013-04-26)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=327449973509730307
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-nilog: 「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ」報告書をペンで書かないとしたらどうなるか。テープに録音。フロッピーディスク。 (2013-05-06)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=331215533028556801
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-nilog: 「水槽を置いている紳士服の店なんて見たことがない」新しい商品が入ったように見せるために並び替え。出勤途中のビジネスマンのために開店時間を早める。 (2013-05-06)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=331214293854994432
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-nilog: 日本人のシンプルな戦略。「彼らは漸進主義の名人なんだ。それでうまくいっていた。自動車産業では成功してたね。欠陥車の数がゼロに近づき、アメリカ人が追いつくまでは」 (2013-05-06)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=331212769305178114
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書籍情報


-Amazon.co.jp: 仕事は楽しいかね?: デイル ドーテン, Dale Dauten, 野津 智子: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877710787/nilabwiki-22/ref=nosim/
-->商品説明
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-->出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
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-->本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。
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-->試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。
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-->物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。(棚上 勉)
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-->メディア掲載レビューほか
-->仕事は楽しいかね?
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-->熊本のある老舗のラーメン店がテレビで紹介されていた。馴染みのお客さんがインタビューに答えて「はい、昔から味が変わらないのでもう何十年も通っています」。当の主人いわく「毎日、工夫して味を変えてきています。だからお客様は、変わらない味だと言って通ってきていただけるのです」。翻って、先日昔よく通ったラーメン店に行ったら味が変わっておらず懐かしかった。しかし、かつては繁盛していたのに店はガラガラだった。「本当に」味が変わっていなかったのである。
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-->私の座右の銘である「日々新たなり」は「荀日新、日日新、又日新」(大学)から引用したのであるが、ある意味、そこからの発展形として伝承しているユニ・チャームのDNA(遺伝子)の1つに“変化価値論”というのがある。社員一人ひとりの思考や行動が変化した分だけ、企業に付加価値をもたらすという考え方である。それらを実に様々な教訓と実例を交えて理解を深めさせてくれ、動機づけしてくれるのが本書である。
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-->「きみたちの計画は、一見申し分なかったように見える。(中略)だけどきみたちは何も試さなかったし、よりよいものになってもいかなかった。ライバル会社にとっては、止まったまま動かない標的だったんだ。新たにやってこようとする会社ならどこでも、きみたちの店を訪れ、どういう展開をしているかを見て、それにちょっと工夫を加えてよりよいものに改良できる。きみたちは、つぶされるべくしてつぶされたってことだよ」。こう述べられている章の見出しはこの本の要諦でもある。
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-->それは、「きみたちの事業は、試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ」――。
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-->事業を起こし、まがりなりにも新規株式公開を果たすと世間は「成功者」と呼んでくれる。しかしながら過ちは人の常、創業経営者が間違いを起こさないと考えることは傲慢の極みである。それでも私を支えた信念は「正しいと思ったことをやらなかったり、正しいと思ったことを言わなかったりしたら、それは企業人以前に人間として価値があることなのか」ということである。
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-->トライ・アンド・エラーではなくトライ・アンド・サクセスをイメージして、試すことが大切である。PDC(Plan、Do、Check)のDoは毎日できないかもしれないが、Tryなら毎日できる。昨年の仕事納めの日に、当社の社長が本書を若手社員に薦めていたのが聞こえたので、私も早速本書を「試して」みたことをつけ加えておこう。
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-->(ユニ・チャーム会長 高原 慶一朗)
-->(日経ビジネス 2002/02/25 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-->-- 日経BP企画