子どもの頭がグンと良くなる! 国語の力

読書メモ


-「国語力とは、論理的な読解力と、漢字、語彙などの言葉の力のことです」
-「小学生の頃から自分でものを考える習慣をつけるには、国語の力を伸ばしていくしかありません。国語によって、論理的な思考を身につけるのです。その結果、論理的な話し方、読み方、考え方、書き方と、すべてが同時に変わっていきます」

-「相手にものごとを伝えるためには「他者意識」を持つ必要があります。他者意識とは、人と人はそう簡単には分かり合えないという意識のことです」
-「他者意識を持つことで、論理力を養うこともできます。なぜなら、他の人にものごとを正確に伝えたいと思えば、自然と論理的に話す必要が出てくるからです」

-「たとえば算数の場合、論理力のある子どもは、文章題を落ち着いてしっかり読み進めます。そして、それを数式に置き換え、先を予想しながら計算します。ですから、途中で計算間違いをしても、すぐにこんなはずはないと気がつくのです。  それに対して、論理力のない子どもは、文章をしっかり読むことなく、いきなり思いついた解法パターンに当てはめて計算をし始めます。ただ闇雲に計算するので、途中で計算間違いをしてもそれに気がつきません」

-「本書では小学生のうちに習得すべき論理を、次の三つに絞りました。【A】「因果関係・理由づけ」、【B】「イコールの関係」、【C】「対立関係」

-因果関係・理由づけ
--「因果関係とは、「原因」と「結果」の関係です。因果関係を示す接続語には「だから」「したがって」「そこで」などがあります」
--「因果関係を表す接続語が文中に出てきた際には、その前に必ず原因となる事柄が書かれており、その後には結果となる事柄が書かれている」
--「「因果関係」は、接続語の前に理由がきているのに対して、理由づけは、後に理由がきています」
---「【因果関係】  a(原因)  だから  b(結果)」
---「【理由づけ】  b(結果)  なぜなら a(理由・原因)」
--「子どもの「なぜ?」が出てきたときこそ、論理的思考を養うチャンスなのです。 「なぜ?」と子どもが問い始めたら、「本当ね。どうしてかしらね」と一緒に考える姿勢を見せてください。子どもは自分の質問に親が興味を抱いたと分かると、おそらく興奮して色々と喋り出すはずです」

-イコールの関係
--「「イコールの関係」を示す接続語には、「つまり」「すなわち」と「たとえば」などがあります」
--「主張(抽象)と具体例(具体)を繰り返していくのが、国語における「イコールの関係」」
--「子どもがとりとめのない具体例ばかり話しているときには、「つまりどういうこと?」といって、話を要約させてみましょう。そうすることで、頭を整理して論理的に話す習慣が身につくはずです」
--「子どもとの日常会話の中で「どんな風に?」「具体的にどんなことがあったの?」などの問いかけをして、論理力を鍛えるサポートをしてあげてください」

-対立関係
--「「対立関係」では、筆者の主張「A」を不特定多数の読者に伝えるために、正反対の主張「B」を持ち出します」

書籍情報


-子どもの頭がグンと良くなる!国語の力 | 出口 汪, 設樂みな子 |本 | 通販 | Amazon
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-->子どもの頃は、自分で正しい勉強方法を選択することができません。
-->だからこそ、両親が正しいサポートをしてあげる必要があります。
-->たとえば、子どもが「これが欲しい」「これはしたくない」などと言ったらどうしますか?
-->実は日常で子どもとする何気ない会話の中にも、子どもの頭をグンと良くするためのヒントがたくさん含まれているのです。
-->本書では、子どもが「考える力」「話す力」「書く力」を身につける方法や、
-->人生で役立つ「3つの論理」など、親子で一緒に学べる正しい学習方法をあますところなく掲載しました。
-->巻末には、子どもの書く力をグンと伸ばす「伝えるノート」も収録。
-->設樂みな子さんが描くマンガと共に、ワンランク上の子育て術を楽しく学びましょう。