サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている

読書メモ


-サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書): 西内 啓: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839941939/nilabwiki-22/ref=nosim/

-「自分自身の頭で考えること」は素晴らしいことだが、残念なことに人間ひとりひとりが自分の頭「だけ」で考えられることは大したものではない
--ほとんどの仕事上の悩みに対して「がむしゃらにがんばるしかない」といった答えぐらいにしか我々はたどり着かない
--偉大な知性が産みだした正解を知ることで、新たな視点とクリアな視界を手に入れる

-収穫逓減の法則
--同じやり方の中で人だけが増えても、1人当たりの生産性は下がる

-効率の悪い戦略。収益性を低下させる。持続的ではない。
--価格を引き下げる
--営業をがんばる

-量で押すのではなく、質の違いに特化する
--競合の少ない効率的な事業

-ポール・ローマーの内生的経済成長理論
--逓減ではなく、逓増する経済成長
--使えば使うほど大きな価値を生み続け、使ってもなくならない、という要素をモデルに組み込んだ
---知識、智恵、アイデア

-日本が敗戦というハンデにも関わらず明治維新から100年ほどで世界トップレベルの経済大国になった
--当時としは異例の智恵のストックの大きさによるものだった
---読み書きそろばん、識字率の高さや基本的な計算能力、器用さ、工業的な加工技術に関する有形無形のノウハウ、組織や地域社会への忠誠心や共同体意識といった社会性

-人生における収益性を上げる
--個人として、きちんとした知識を常に身につけ、それを周りと共有する姿勢を持ち続ける
--知識やアイデアが十分にストックされたり、使われたりしている場に居続ける

-心の会計

-十分注目が集まっている資産の市場価値は実際のリスクや利率よりもやや割高になっている可能性が高い

-人は天職に就くだけではなく、自分のしごとを天職に作り変えることができる

-MPSプロセス: 天職を見つけるために必要な3つの質問
--どんなことに意義を感じるか?
---自分が神様やスーパーマンだとしたら、社会や自分をどのように作り変えるか。逆にどのような社会に作り変えられてしまったらひどい憤りや悲しみを感じるか?
--どんなことに喜びを感じるか?
---自分が大富豪で生活のことをまったく心配しなくても良くなったとして、レジャーや贅沢にも飽きたら何をしはじめるか?あるいはどれだけお金を積まれても絶対にやりたくないことは何か?
--何が得意か?
---一生ひとつのことだけをやり続けなければいけない、と言われたときに、何をやり続けることだったら苦にならないか。逆に何をやらせ続けられたら苦痛を味わうか?

-成功者のほとんどは、自分たちのしごとをより大きな背景の中で眺め、その仕事に対して積極的に意義と喜びを持ち込んでいる
--料理人: 客の空腹を満たすこと → 最高の芸術品を提供して客の人生をほんの一時豊かに彩ること

-自分がどうしたらより大きく会社に貢献できるか、どうしたら自分の能力を最大限に発揮できるかを考え、そのための新しい場所(ほかの部署やプロジェクトなど)を探す

-意義と喜びをもたらしてくれる活動に集中する

-他人の成功体験が役に立たないのはなぜか
--同じタイプの才能を持った人間かどうか

-VIAテストで自分の強みを見つける

-行動活性化療法
--幸福感やパフォーマンスを向上させるために有効
--典型的な一日のスケジュールを細かく書きだして、それぞれの仕事の幸福度(どれぐらい集中して、ワクワクして、意義や喜びを見いだせたか)を5点満点で採点する
---満足度の算出: 点数と費やした時間を掛けあわせたものを、全部の仕事について合計し、合計時間に5をかけた数値で割る

-満足度の高い仕事を増やす
--満足度の低い仕事を減らす
--才能を活用しているか

-フロー(ゾーン)に入る
--目の前にある仕事の過程自体を目標として楽しむ
--可能な限り迅速に「それが良いのかどうか」「前に進んでいるかどうか」のフィードバックを得る

-チャレンジとスキルのバランス
--チャレンジが高すぎればその仕事は絶望でしかない
--チャレンジが低すぎれば退屈でしかない

-組織行動論

-人それぞれ活かすべき強みは異なる

-条件適合理論
--万能のやり方ではなく、どのような状況では、どのようなやり方が合うのか

-人間は自分にとってベストなやり方をすべての人にとってベストだと錯覚している

-MBTI (マイヤーズ・ブリッグスの性格タイプインデックス)
--人間は両極端な2つの性質のうちどちらかを得意としているかが大きく異なる

-五感で具体的に物事を捉えることが得意な人
-直観的で抽象的な物事の捉え方を得意とする人

-自分と異なるタイプの人間がいるのかを把握
--自分と異なるタイプに合わせてどう接すれば良いのかという対策を持っておけばいい

-パス・ゴール理論
--有能なリーダーは道筋を示すことで部下のゴール達成を助ける
---リーダーの行動が部下に受け入れられるためには、その行動が即時的あるいは将来的な部下の満足度を高めなければいけない

-日本的マネジメント: すでにやるべきことが明確で、同じ定常作業を繰り返す仕事において、ひとりひとりがどうがんばるか
-プロジェクトマネジメント: どのように仕事を行なって目標を達成するか


-プロジェクトとは (プロジェクトマネジメント協会による定義)
--独自の成果物またはサービスを創出するための期限のある活動

-ゴールがわからなければそこに至る最善のやり方を決めることはできない

-プロジェクトの成功
--期限内に、予算内で、プロジェクトチームとステークホルダーが合意した品質目標を満たすこと

-目標を設定するための6つの基準
--具体的、測定可能、現実的、期限がある、合意がある、責任の所在が明確

-最も可能性の高い所要時間の見積り=(楽観的見積り×4+現実的見積り+悲観的見積り)÷6

-「素晴らしく幸せな人々」と「それほどではない人」の違いを分けるものは何か
--豊かで満ち足りた人間関係の有無
−−結婚している人は結婚したことのない人に比べてうつ病にかかるリスクが低い (リスクが一番高いのは離婚歴のある人)

-母親の近くで遊んでいる子どものほうが、母親から離れたところで遊んでいる子どもよりも、ずっと高いレベルの創造性を発揮する

-無条件で愛されているという認識さえあれば、自分にとって有意義に楽しめることを、自分の情熱に従って行動するよう促される

-口論になりそうなときは、話す順番を決めるルールを作る

-性格とは習慣
--考え方の習慣

-ポジティブな習慣
--毎日寝る前に「その日あった良かったこと」を3つ思い出してノートにつける

-成功者の多くは強いポジビリティをもっている

-感謝の手紙を書く
--科学がたどり着いた人間が最も簡単に幸せになれる方法

-問題を起こす子どもの最も大きなリスクファクターは両親の関係性
--安定した結婚生活を営んでいる両親の子どもは、そうでない子どもに比べて、情緒不安的になるリスクが1/3以下になり、学校の成績が高く、性的な意味での成長が穏やか

-貧困だと不幸だけど金持ちだからといってそれほど幸福でもない

-お金の使い道と幸福度の関係
--物よりも経験(旅行など)に使うほうが同じ額でも長期に渡って幸福度につながる

-金持ちか、出世したか、結婚しているか、などの外部環境が左右する幸福度は10%ほど

-幸福感を得られる3つの考え方
--感謝: 他人の人柄や、道徳的な行いの素晴らしさを強く認識すること
--許容: 自分に害をおよぼした人や、過去の体験を許せること
--気づき: 「今、この瞬間の幸福」に気づくこと

-nilog: 収穫逓減の法則、内生的経済成長理論。 (2012-12-14)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=279562697174032384
--

-nilog: アメリカの心理学者による5つのパワー(権力)の源泉。上司などの目上の人たちに対しては「専門力」という権力を発揮し、生産的なチームを創り上げる。 (2012-12-17)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=280663966982750209
--

-nilog: チームにおける仕事で必要な9つのポジション。限られたタイプばかり揃っているのはバランスが悪い。不向きな人がポジションを果たさないといけない状態はマズい。 (2012-12-17)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=280662485814611968
--

-nilog: リーダーシップの種類と相性の良い部下の対照表。 (2012-12-17)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=280661464455454720
--

-nilog: 長続きする結婚の特徴。 (2012-12-22)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=282149952120037377
--

-nilog: VIAテストが定義する人の強みから、天職の文章を作る際の文言対照表。 (2012-12-22)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=282149437004980224
--

書籍情報


-サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書) | 西内 啓
--https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4839941939/nilabwiki-22
-->停滞する日本経済、職場の人間関係、 仕事の成果が思ったように上がらない――。
-->今夜も日本中の居酒屋でそんな悩みが相談されていることでしょう。
-->仲間と共に愚痴をビールで胃袋に流し込んで、明日からもがんばろうと誓う、そんな人生も素敵なのですが、そろそろこの何度も繰り返した議論に終止符を打ってもいいとは思いませんか?
-->実はこのようなサラリーマンの一般的な悩みについて、世界中の学者が研究を進めています。そして近年、着実にこの悩みに対する「答え」は出そろい始めているのです。
-->さあ、みなさんも一緒に、世界最高の学者たちが導きだした世界最高の「答え」を手に入れましょう。
-->きっとその先に、明るい未来が広がっています。