チームワーキング

読書メモ


-nilog: チームワーキングを読了。参考にしたい。成果の出るチーム・出ないチームの特徴、目標を握り続ける(再定義し続ける)、全員リーダー視点、フィードバックし合う、労働生産性、働きがい。 「あなたのチームでは、こんな病に罹っていませんか? ×「目標ってなんだっけ?」病 ×役割分担したはずのタスクが全くつながらない病 ×フィードバックより仲良し病 ×振り返れば、誰もいない病 ×最後はいつもリーダー巻き取り病」 「リーダーや管理職だけのために書かれた本ではありません。「優秀なリーダーが一人いれば何とかなる」という考え方では今の時代は通用しません。チームメンバーが「全員参加」で、ダイナミックなチームの動きを創出することが求められます」 チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方 eBook : 中原淳, 田中聡 (2024-01-23)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=m01&id=111805625667825168
--

-成果の出るチーム
--1)チームメンバー全員が動き、
--2)チームの状況を俯瞰する視点を持って、
--3)共通の目標に向かってなすべき事をなしながら、お互いの仕事に対し相互にフィードバックをし続けている

-成果の出ないチーム
--1)一人のリーダーだけがチーム全体のことを考え、
--2)リーダーが中心となってチームの目標と各自の役割を設定し、
--3)それ以外のメンバーはお互いの役割や仕事の状況にはさして関心を示さず、自分に与えられた役割をただ黙々とこなしている

-チームワーキングに必要な「チームを見つめる3つの視点」
--1)チーム視点: チームの全体像を常に捉える視点
--2)全員リーダー視点: 自らもリーダーたるべく当事者意識を持ってチームの活動に貢献する視点
--3)動的視点: チームを「動き続けるもの、変わり続けるもの」として捉える視点

-チームワーキングを生み出す3つの行動原理
--1)GoalHolding (ゴール・ホールディング) : 目標を握り続ける
--2)TaskWorking (タスク・ワーキング) : 動きながら課題を探し続ける
--3)Feedbacking (フィードバッキング) : 相互にフィードバックし続ける

-組織開発とは
--1)組織が抱える課題を調査などによって「見える化」し、
--2)そのデータを組織メンバーで共有し、「対話」を行い、
--3)自分たちの組織のあり方を自分たちで決めていくこと

-変化の激しい時代
--「現代の組織は、もはや、自分たちが「何屋」であり、何をしていくのかを、日々、市場の変化に伴いアップデートし続けなければならない」
--「「組織としての目標」も「組織のめざすもの」も、日々、さまざまな変化に応じて、自ら再定義し続けなければならない」
--「期初面談で設定した目標は、半期と待たずに忘れられる」
--「変化の激しい時代、「うちの会社って何の会社だったっけ?」という状況では、組織としてめざすものや目標が見失われがちになり、そのことが、チームメンバー全員で同じ目標に向かって進む、ということを難しくしている」

-労働生産性と働きがい
--「労働生産性」は「働きがいを持って働けているかどうか」と有意に相関があるということが、厚生労働省の報告によって明らかになっている
--働きがいが高い企業とそうでない企業を比較すると、その差が大きいのは「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」がトップ
--「働きがい」や「モチベーション」など、人についての問題は、結局のところ、「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」など、「半径3メートルから5メートル位で起きている職場の問題」を地道に解決していくしか方法はない

-「成果を上げられないチームは、決まってその目標を振り返ることも、見直すこともありません。つまり、目標を立てっぱなしなのです」

-「相互理解を深めるために、最初に自己紹介したり、活動についての抱負を話し合ったり、連絡先の交換をしたりはしています。むしろ、非常に仲が良く関係の質も良好のように見えます。しかし、役割分担をした後は連絡をほとんど取り合わず、中心的な一部のメンバーが個々に連絡を取るだけになってしまうチームも少なくありません」

-「成果の出ないチームでは、チームメンバーは「一人のリーダーが率いるもの」であり、「一度定めた目標に向かってまっすぐ進んでいくもの」と見立てているという特徴があります」

-「成果の出るチームでは、チームメンバーは、チーム=「全員でリードするもの」であり、チームを「常に想定外の変化をする、動的でダイナミックなもの」と見立てていました。動き続けるチームを目標に向かって前に進めるために、「チーム全員が、チームの状況を俯瞰するチーム視点を持ち、チーム視点で目標を見つめ、相互にフィードバックし合うこと」をチームワークだと捉えています」

-「自分の仕事がチーム全体の目標にどうつながっているのか、またチーム全体の中でどの部分を担っている仕事なのか、などチームの一員でいながらも常にチーム全体を見る「チーム視点」を手放さないようにすること、常にチーム全体の動きに思いをはせることが重要です」

-「具体的にチームの全体像とは、「①チームの中の私は、今、何をしているのか?」「②チームの中のあなた(たち)は、今、何をしているのか?」「③私たちは今、何をめざして何をしているのか?」といった内容の概念です。これらの情報から、解像度を上げて、チームの全体像をイメージできるかどうかということが重要です」

-「常にめざすゴールはどこか、実現したいことは何かを全員で確認し合いながら、「目標を握り続け(GoalHolding)」なければならない」

-ムービングターゲット
--ビジネスが置かれている状況の変化に応じて、「解くべき課題」が常に変わり続ける
--常に「解くべき課題」を再設定しなければならない

-「「一度決めた課題の方向性が妥当かどうか検証する」や「当初決めた課題の方向性について定期的に確認し合う」といったチーム行動とチームのパフォーマンスには正の関連がある」

-仲良し信奉
--「人間関係の悪化」を恐れるあまり、「仲良くすること」が目的化してしまう
--成果の低いチームは成果が高いチームに比べて、「目標を握り合うこと」や「情報共有を密にすること」よりも、「良い人間関係を保つこと」をより重視している
--「ネガティブなフィードバックによって関係性を崩したくないという過度な「仲良し重視カルチャー」が原因で、やる気のないメンバーを放置し、その同調圧力に押され、結果的にチーム全体の士気が低下する(=社会的手抜きが蔓延する)ことがある」
-「仕事の中でチームの存在意義とは、目標を達成することです。「目標を達成するため」にお互いができることを持ち寄るために集まっているのであり、「仲良くなること」はチームの目的ではありません」

-「そもそも、「監視しない」「時間で評価しない」という前提がないと、リモートワークはうまくいかないと思います」

書籍情報


-チームワーキング - JMAM 日本能率協会マネジメントセンター 「人・組織・経営の変化」を支援するJMAMの書籍
--https://pub.jmam.co.jp/book/b556248.html
-->“すべてのひとびとに、チームを動かすスキルを!ニッポンの「チーム」を、アップデートせよ!”
-->
-->あなたのチームでは、こんな病に罹っていませんか?
-->
-->×「目標ってなんだっけ?」病
-->×役割分担したはずのタスクが全くつながらない病
-->×フィードバックより仲良し病
-->×振り返れば、誰もいない病
-->×最後はいつもリーダー巻き取り病
-->
-->チームワーキング(Team+Working)
-->
-->必要な3つの視点
-->1.チーム視点:チームの全体像を常に捉える視点
-->2.全員リーダー視点:自らもリーダーたるべく当事者意識をもってチーム活動に貢献する視点
-->3.動的視点:チームを「動き続けるもの、変わり続けるもの」として捉える視点
-->
-->求められる3つの行動原理
-->1.Goal Holding(ゴール・ホールディング):目標を握り続ける
-->2.Task Working (タスク・ワーキング):動きながら「課題」を探し続ける
-->3.Feedbacking (フィードバッキング):相互にフィードバックし続ける
-->
-->世界は、大小さまざまなチームによる営み、いわゆる「チームワーク」によって成り立っています。異なるチームが重層的に重なり合いつつ、必要な物事、作業を分担しながら、社会を成り立たせているのです。社会は「チーム」に満ちています。
-->
-->しかし「チームワーク」は、人類史上、最大の「難問:アポリア」の1つでもあります。みんなが集まれば何となくチームができ、みんなでやれば何となく「よいチームワーク」が生まれる、などということはまずありません。
-->
-->どんなに優秀なメンバーが集まったとしても、お互いに、いがみ合い、最低のクオリティの仕事しか達成できないことはよくあるものです。ひとが集まれば、いつだって思い通りにはいかず、想定外の出来事が起こるものです。
-->
-->めざしている方向がバラバラだったり、リーダーだけが独走してしまったり、コミュニケーションがうまくいかなかったり、表面上はうまくいっているように見えてもどこかお互いの心が通い合っていないように感じられたり……。
-->
-->皆さんがこれまで経験したチームでの出来事を少し振り返ってみても、思い当たる節はあるのではないでしょうか。
-->
-->チームワークとは、ひとびとにとって必要な社会的営みでありながら、私たちの頭を悩ませるとても難問の1つなのです。チームとは「希望」であり「絶望」です。
-->
-->「チームを前に進めたいと考えているすべてのひとびと」に向けて
-->
-->本書『チームワーキング-ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方-』は、さまざまな現場で「チームを前に進めたいと考えているすべてのひとびと」に向けて書かれています。
-->
-->チームワークという言葉はよく聞いたり、頻繁に使っていても、チームワーキング(Teamworking)とは、多くのひとびとにとって初めて聞く言葉かもしれません。
-->
-->「チームワーキング」とは「チーム(Team)」に「ワーキング(Working:常に動いている状態)」を付け加えた本書の重要なキーワードです。以下のような3つのことを思い浮かべてみてください。
-->
-->1)チームメンバー全員参加で、
-->2)チーム全体の動きを俯瞰的に見つめ、
-->3)相互の行動に配慮し合いながら、
-->
-->目標に向けてダイナミックに変化し続け、成果創出をめざすチームの状態。
-->
-->この本は「チームを前に進め、成果を創出する風景」を日本全国に生み出していきたいという思いで書かれました。
-->
-->当然のことながら、この本は、リーダーや管理職だけのために書かれた本ではありません。後述しますが、「優秀なリーダーが一人いれば何とかなる」という考え方では今の時代は通用しません。チームメンバーが「全員参加」で、ダイナミックなチームの動きを創出することが求められます。
-->
-->現代社会において、多くのチームが解決に向けて取り組んでいる課題は、もっと大きく、より複雑で、難解なものです。「答え」が1つにまとまるものでもなければ、過去に、誰かが答えを探していたわけでもありません。このような「見通しのきかない社会」の状況下では、どれだけ優秀なチームであっても、リーダー個人の牽引力だけでは前に進みません。
-->
-->チームを構成するメンバー全員の賢さと振る舞いこそが、チームの成果の成否を決めます。そのような全員参加のチームによって生み出されるチームの状況こそが「チームワーキング(Team+working:チームがダイナミックに動いている様)」なのです。
-->
-->本書は、リーダー、管理職だけではなく、目標に向かってチームを前に進めようとしているすべての方々に必要なチームワークについて、論じたいと思っています。
-->
-->これが本書のめざす、遙かなる地平です。

-Amazon.co.jp: チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方 eBook : 中原淳, 田中聡: Kindleストア
--https://www.amazon.co.jp/dp/B08YDWXM39?tag=nilabwiki-22&linkCode=osi&th=1&psc=1