読書メモ
-nilog: 『FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法』を斜め読みで読了。エピソードが多いのでハウツー本として読むにはちょっと長い。原題の「Playing with FIRE」は「危険を冒す」という意味にかけてるのかな(;・∀・) 著者の(収入と支出から割り出される)貯蓄率が16%だったのが58%になったのは興味深い。内容はわりと知っていることが多かった、すでにFIRE関連情報は世の中にたくさん出回っていることもあるので。日本語訳本は2021年発行。 「幸せを掴む秘訣――人生を一変させる“FIRE(Financial Independence, Retire Early)”とは? “経済的に独立し早期退職する人生”――その実践方法とは? ある夫婦が“FIRE”に挑んだ軌跡」「過度の浪費を続けていた僕たち一家が収入の半分を貯金するように」「海辺の贅沢な暮らしから一転、国中を周り、新しい(より安価な)生活の場を探すように」 FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法 : スコット・リーケンズ, 富永晶子 (2024-06-04)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=m01&id=112555178959811527
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-4%ルール
--「退職者が元本を割らずに毎年引き出せる金額を決定するのに使われるこの“安全な引き出し率、もしくは“4パーセントルール〟は、米国トリニティ大学の金融理論に基づいている。」
--「トリニティ大学の研究では、4パーセントの取り崩し率であれば、30年という予測期間において、98パーセントの確率で資産を維持できるという結論になった。」
--「年間支出の25倍の金額を貯めて投資し、インフレ調整後の利回りを見込んで平均5パーセントの収益を受け取る。一方、年間支出として使うのは毎年元金の4パーセントだけ。したがって、永遠に支出を賄える。」
-幸せを感じる瞬間ベスト10 エクササイズ
--「ベスト10エクササイズは、簡単にできるし、とても効果がある。まず、1週間を通して自分が楽しいと感じるときを10個書き出そう。1ヵ月単位でもかまわないが、僕は1週間をお勧めする。1日だと慌ただしすぎるし、やらなければならないことが多すぎる。1カ月では長すぎて、大がかりな計画や大きな出費を伴うアイデアに走りがちだ。自分が1週間何をして過ごすかが、長い目で見れば、人生を通して何に時間を使うかになる。このエクササイズが効果的なのはそのためだ。配偶者や恋人とリストアップするときは、書き終わるまで比べないこと。10個書き終えたら、まずその内容を自分で考えてみよう。何か気づいたことはないか? 決まったパターンやテーマがあるだろうか? そこに含まれていないものはなんだろうか。おまけ: 毎月何にお金を使っているか、最も多いものを10個挙げて、先ほどのリストと比べてみよう。自分が実際に楽しんでいることにお金を使っているかどうかが、はっきりわかる。」
--「自分が価値を置いているものを切り詰める必要はない。自分の価値観に沿ってどれを切るかを決めること。1週間のなかでどんなときに幸せを感じるか、10個書き出してみよう。」
-節約
--「ジョーはよく自転車で通勤している。自家用車は中古のホンダ・フィット。奥さんのエンジェルと住んでいるのは快適なエリアとはいえ、僕らよりはるかに不動産物件の安い地域だ。それに会うときはたいてい、バーやレストランではなく、どちらかの家にしようと提案してくる。こんなに身近な親しい友人がFIREのライフスタイルを実践していたのに、僕はちっとも気づかなかったのだ!」
-「僕らは、529プラン(や、ほかの大学資金用口座)への積み立てはしないことにした。特定の目的にしか使えない口座に多額の資産を凍結されれば、選択肢が限られてしまうからだ。経済的に自立することには、好きなときに自分のお金を使える自由も含まれている。」
-「FIREを目指す大半の人々は年金収入を計算のなかに含めていないから、その受給が始まれば計算外の収入となる。」
-サンクコスト効果
--「物の価値を判断する時に、実際の市場価格や今後の価値ではなく支払った金額のみを考えると、この "サンクコスト効果" にはまってしまう。」
-ジオアービトラージ
--「ジオアービトラージとは、ティム・フェリスが口にして有名になった言葉で、地域もしくは国ごとの物価の違いを利用して収支をやり繰りする方法である。意識的にしろ無意識にしろ、実は大半の人々がこれを行っている。いまより大きな家を買うため地価の安い地域に移るとか、すべてが高いハワイではなくメキシコのビーチで休暇を過ごすというシンプルなケースもあれば、歯科治療のためにタイに行く(アメリカと比べて6000ドルも安い)、ペンシルべニア州の郊外に住みニューヨークの会社でテレワークをして(ニューヨーク基準の)高給を稼ぐ、ワシントンやフロリダなど所得税のない州や、オレゴンやモンタナなど売上税がない州に引っ越してその分貯金に回すのも一種のジオアービトラージだ。ジオアービトラージとは、同じ商品とサービスでもコストが地域によって異なる点を利用すること、と言えるかもしれない。」
-「"ミレニアル世代が抱えている鬱の一種" が正確にどういうものか、僕にはわかっていた。この世代の若者は、どんなに頑張っても返済できないように思えるほど高額の学生ローンの返済と不安定な就職事情を抱え、常に地球温暖化の脅威にさらされ、日和見主義の政治家が社会保障制度の民営化を唱えるなか、年金破綻の不安に苛まれている。」
書籍情報
-Amazon.co.jp: FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法 eBook : スコット・リーケンズ, 富永晶子: Kindleストア
--https://www.amazon.co.jp/dp/B09LQFVMYG?tag=nilabwiki-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
-->「これだけは言える。FIREにより僕の人生は向上した。たくさんの人々が同じ喜びを味わうことを願って、これまでの経験を分かち合いたいと思う。」――スコット・リーケンズ[著者]
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-->お金では買えない。シンプルで、幸せな生活。
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-->幸せを掴む秘訣――人生を一変させる“FIRE(Financial Independence, Retire Early)”とは?
-->“経済的に独立し早期退職する人生”――その実践方法とは?
-->ある夫婦が“FIRE”に挑んだ軌跡を追った、最も身近に役立つ技術を全公開
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-->全米ベストセラー! 中国、韓国、ドイツほかで出版決定。
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-->より幸せな人生を得るのは、ほんの少さな簡単な選択だとしたら?
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-->いまの仕事は好きじゃないって?――そう思っているのはきみだけではない。
-->だが、おそらくきみは、「どんなにいやでも辞められない」と思っているだろう(僕はそう感じていた)。
-->だが、給料がなくても暮らしていけるとしたら? その場合は、どんな選択をする?
-->FIREを達成すれば、その選択ができる自由を掴めるのだ。
-->いい考えだろう?
-->では、その自由な人生を手に入れるにはどうすればいいのか。
-->その全てが本書にある。
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-->これから僕が話す出来事は、過度の浪費を続けていた僕たち一家が収入の半分を貯金するようになるまで、また海辺の贅沢な暮らしから一転、国中を周り、新しい(より安価な)生活の場を探すようになるまでの旅路である。執筆に当たって、僕はできるだけ率直に語ろうと努めた。成功だけでなく、失敗や悪戦苦闘した経験や実際の金額も、ありのままに記し、節目ごとに妻のテイラーの視点も加えた。FIREを目指す一家の軌跡をリアルに記録した本書が、きみたちの望む自由を手に入れるきっかけとなることを願う。
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-->◉FIRE ムーブメント(Financial Independence, Retire Early movement)
-->経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメント。この生活モデルは、ブログ、ポッドキャスト、およびオンラインフォーラムなどで共有されている情報を通じて、2010年代から大きな注目を集め、特にミレニアル世代などに人気が高まった。