システム開発のための見積りのすべてがわかる本

読書メモ


-nilog: 『システム開発のための見積りのすべてがわかる本』をざっと読了。見積りの基本用語(工数、人月、単価、粗利など)から説明されていてありがたい。積み上げ法(積算法)、ファンクションポイント法、ユースケースポイント法などの見積もり手法についての説明もあり。 「本書では、フレームワークや自動化ツール、高度なIDEなどのツール類、テストの自動化やDevOpsといった多数の効率化手法などクラウド時代の開発手法に沿った形でイチから見積りについて解説します。【本書の構成】本書は3部構成になっています。第1部では、「見積りの基本」として、見積りの超基本について解説します。続く第2部では、「これまでの見積り」として、クラサバなど従来の見積りについて解説します。最後の第3部では、「クラウド時代の見積り」として、クラウド時代のWebシステムでの見積りや、アプリ開発など特殊な見積りについて、事例をもとに説明します」 システム開発のための見積りのすべてがわかる本 : 佐藤 大輔, 畑中 貴之, 渡邉 一夫 (2024-01-04)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=m01&id=111698206654668397
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-見積手法の種類
--積み上げ法(積算法)
--ファンクションポイント法
--ユースケースポイント法

-システム開発における作業フェーズ
--提案、要件定義、基本設計、詳細設計、開発、テスト、リリースなど

-「工数の金額を出すために必要な要素が「単価」です。基準となる単価は会社で決まっていることが多いため、まずは自社の上司や営業部門に問い合わせてみましょう。もしも自社では基準となる単価が決まっていないときには、単価の算出から始める必要があります。このときには、まず目標とする粗利を設定します。一般的に事業を行う場合、どの産業でも30%以上を目標にすべきといわれています。ソフトウェア開発のコスト構造はほとんどが人件費です。人件費と一言でいっても社会保障費や手当が必要なので、実際には給料の約1.3倍の額がかかります。たとえば月給が50万円だとすると、65万円程度が人件費となります。その他に販管費が20%程度は必要といわれており、これを加えるとコストは75万円となります。そこから30%の粗利を目指すとなると、単価は約107万円となります」

-「業界の悪習慣として「基準単価」が発注側で決められている場合があります」

-工期の短縮
--時間を削ることはできない
--要員を増やすことで、ある程度までは作業の並列化により工期の短縮が可能
--「日本情報システム・ユーザー協会 (JUAS) が2007年に発表した『ソフトウェアメトリックス調査2007』の調査結果が参考になります。調査結果では、投入工数の立方根の2.4倍が統計上の最適工期としています」
--「工期短縮率が30%以上になると急速にプロジェクトの失敗率が上がるとも報告されています。 つまり50人月のプロジェクトでは、6カ月以下の作業日数では急速に失敗率が上昇し、困難なプロジェクトということになります」
--「近年、特にスピードを重視する顧客やプロジェクトが増えています。むろんいくらスピードを重視するといっても、「100人月を100人体制で実施すれば1カ月で終わる」わけではありません。通常25%の壁といわれる法則があり、それ以上は体制を厚くしてもコストが膨らむばかりであまり早くはならないことが実証されています」

-「IPAの『ソフトウェア開発データ白書 2016-2017』によると、15〜20FP程度がおよそ1人月とされています」

書籍情報


-システム開発のための見積りのすべてがわかる本 電子書籍(佐藤 大輔 畑中 貴之 渡邉 一夫)|翔泳社の本
--https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798159195

-Amazon.co.jp: システム開発のための見積りのすべてがわかる本 eBook : 佐藤 大輔, 畑中 貴之, 渡邉 一夫: Kindleストア
--https://www.amazon.co.jp/dp/B07FTNSDZ9?tag=nilabwiki-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
-->クラウド時代の見積りの手法がイチからわかる!
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-->エンジニアのキャリアパスの中で見積りは避けては通れないスキルです。
-->しかしながら、近年、クラウド環境による開発・本番インフラの大幅なコスト低減、GitHubなどチーム開発ツールの成長など、
-->大幅な環境の変化もあり、それまでのやり方が通用しなくなっています。
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-->本書では、フレームワークや自動化ツール、高度なIDEなどのツール類、テストの自動化やDevOpsといった多数の効率化手法など
-->クラウド時代の開発手法に沿った形でイチから見積りについて解説します。
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-->【本書の構成】
-->本書は3部構成になっています。第1部では、「見積りの基本」として、見積りの超基本について解説します。
-->続く第2部では、「これまでの見積り」として、クラサバなど従来の見積りについて解説します。
-->最後の第3部では、「クラウド時代の見積り」として、クラウド時代のWebシステムでの見積りや、
-->アプリ開発など特殊な見積りについて、事例をもとに説明します。