カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

読書メモ


-nilog: 『カイゼン・ジャーニー』を読了。ストーリー部分はスクラム導入時の雰囲気、わりと斜め読み。前半は参考にしたいことがたくさん載っていた。後半は今の自分にはあまり必要ではなかったので飛ばし読みした。タスクマネジメント、タスクボード、朝会、ふりかえり、チームビルディング、小さく試みる、ドラッカー風エクササイズ。 「現場のストーリーから、考え方とプラクティスを一緒に学べる」「1人でも始められる業務改善の手法から、チームマネジメントの手法まで解説」「日本の現場を前提にしているので、実践しやすい」「アジャイルをこれから始める人だけでなく、もっとうまく実践したい人にも最適」 カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで eBook : 市谷 聡啓, 新井 剛 (2024-02-02)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=m01&id=111859068592394133
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-最初に何に取り組むか → 状態の見える化から始める
--4つのプラクティス
---タスクマネジメント
---タスクボード
---朝会
---ふりかえり

-タスクマネジメント
--仕事の背景や目的を理解することから取り組む
--目的を明らかにしておくと、段取り不足やスキル不足などに気づける
--うまくいかない要素を早めに見つける
--早めに気づけば打てる手も増やせる
--大きいサイズのタスクを、大きいままでこなそうとしても、把握できていない部分があってうまくいかない
--大きい仕事は小さな独立したタスクに分割して、扱いやすいようにすることが大切
--タスクを小さくすると、どうなれば終わるのかを見立てられるようになり、見積もりがしやすくなる
--どのような順番で進めたら良いかの計画が立てやすくなる
--リソースの不足やスケジュールの問題も明らかになる

-「どうなったらこのタスクは終わるのか」を言えるようにする
--誰から依頼されたのか
--次は誰に渡すのか
--期日はいつか
--どれくらい作業時間がかかりそうか
--どうなったらこのタスクは終わるのか

-タスクボード
--計画づくりをした内容を見える化するためのもの
--ボード上で、タスクの状態に対応するステージを用意し、状態を見えるようにする
--タスクが後どれくらいあるか、それぞれがどのような状況にあるかがひと目でわかる
--日々の変化をボードに反映する
--自分のタスクの状態だけでなく、他の人のタスクも自分のタスクのように管理できて、抜け漏れの心配を大きく減らすことができる

-朝会
--朝会はタスクボードの変化を反映するタイミング
--日々の朝会による確認で、計画とのズレを検出し、再計画するきっかけをつくる
--朝会は毎日決まった時間、場所、リズムで行うことが大事 (条件を揃えると、何か異変が起きたときに察知しやすい)
--昨日は何をやったのか、それを踏まえて今日は何をするのか、今日することや計画を達成する上で困っていることはあるかを整理する
--整理した結果、計画とのズレが大きくなるようなら、計画の立て直しを行う
--「今日やることを決めるということは、逆に今日やらないことを決めているんだ」

-ふりかえり
--仕事のやり方やその結果を棚卸して、次の計画づくりや日々の仕事に活かす
--仕事のやり方に向き合い、より良くする機会

-小さく試みる
-「許可を求めるな謝罪せよ (It is easier to ask forgiveness than permission.)」
-「許可が下りるまで待っていたら機会を失ってしまう。失敗してしまったら謝ればいいんだ」
-「やってみればいろんなことがわかる。やってみないとわからなかったことが、自分の体験として手に入ることになる」
-プラクティスの実践を小さく試みる
-一度もやったことがないことを、最初からうまくやれる可能性は低い
-大怪我をしないように、まずは小さくはじめる

-ドラッカー風エクササイズ
--『アジャイルサムライー達人開発者への道一』にある4つの質問
---1. 自分は何が得意なのか?
---2. 自分はどうやって貢献するつもりか?
---3. 自分が大切に思う価値は何か?
---4. チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか?
--参加者それぞれが付箋紙などに自分の表明を書き出して他のメンバーと共有する
--話し合いながら、お互いの相互理解を深めていく
--話し合いが心理的に安全な場になっているかどうかが大事 (自分の大切にしている価値観や得意だと思っていることを否定されないように)

--「(まずは、やるべきことの管理か……。でも、これ、プログラマーの仕事なのか?) 僕は、頭を振った。リーダーが何とかしてくれる、他の誰かが何とかしてくれる、なんて信じようとしたって状況が変わらないのは、もうこの何年かでわかっていることじゃないか。わかっていることに目をつむるのをやめにしないと何も変わらない」

書籍情報


-Amazon.co.jp: カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで eBook : 市谷 聡啓, 新井 剛: Kindleストア
--https://www.amazon.co.jp/dp/B078HZKLMB?tag=nilabwiki-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
-->「日本の現場」に寄り添った、アジャイル開発の実践!
-->現場のストーリーで、開発の神髄を学ぼう
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-->【本書の特徴】
-->・現場のストーリーから、考え方とプラクティスを一緒に学べる
-->・1人でも始められる業務改善の手法から、チームマネジメントの手法まで解説
-->・日本の現場を前提にしているので、実践しやすい
-->・アジャイルをこれから始める人だけでなく、もっとうまく実践したい人にも最適
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-->【あらすじ】
-->ITエンジニアとしてSIer企業に勤務する江島は、
-->問題だらけのプロジェクト、やる気のない社員たちに嫌気が差していた。
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-->そんな中、ある開発者向けイベントに参加したことがきっかけで、
-->まずは自分の仕事から見直していこうと考える。
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-->タスクボードや「ふりかえり」などを1人で地道に続けていると、
-->同僚が興味を示したため、今度は2人でカイゼンに取り組んでいく。
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-->ここから、チームやクライアントを巻き込んだ、現場の改革がはじまる。
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-->チーム内の軋轢、クライアントの無理難題、迫りくるローンチ……
-->さまざまな困難を乗り越え、江島がたどり着いた「越境する開発」とは。
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-->【筆者コメント(「あとがき」より)】
-->良い問いは人を立ち返らせてくれます。
-->そのような問いは人によって異なるでしょう。
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-->読者のみなさんにとっての良い問いと出会えるよう、
-->江島(本書の主人公)同様、自分がいる場所から外に出て、
-->いろいろと見聞きしてみてください。
-->
-->もちろんこの本があなたにとっての
-->良い問いになることを願っています :)
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-->アジャイル開発の神髄をストーリーで学ぶ!
-->ITエンジニアとしてSIer企業に勤務する江島は、問題だらけのプロジェクト、やる気のない社員たちに嫌気が差していた……。アジャイル開発と出合い、自らの業務やチームのカイゼンを続けていく主人公を通じて、開発の神髄を学べます。
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-->「ストーリー→解説」の流れでわかりやすい
-->ストーリーで問題が発生する→解決するための手法を解説する、という流れで進んでいくので、イメージしやすくなっています。
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-->豊富なプラクティス
-->モブプログラミング / バリューストリームマッピング / ユーザーストーリーマッピング / 仮説キャンバス / ハンガーフライト / カンバンなど、現場で生きるプラクティスが満載。
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-->購入特典あり
-->第24話で解説している「仮説キャンバス」のシートを差し上げます。詳しくは本書をお読みください。

-カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで(市谷 聡啓 新井 剛)|翔泳社の本
--https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798153346

-カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで 会員特典ダウンロード|翔泳社の本
--https://www.shoeisha.co.jp/book/present/9784798153346
-->購入特典「仮説キャンバス」(PDF)