デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手

デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手

-nilog: frog design社の仕事あれこれ。 - デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手 / ハルトムット・エスリンガー (2012-05-23)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=205240792984465409
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-Amazon.co.jp: デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手: ハルトムット・エスリンガー, 黒輪 篤嗣: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798121169/nilabwiki-22/ref=nosim
--->内容紹介
--->iPadのプロトタイプはすでに1983年に存在していた!!
--->スティーブ・ジョブズに信頼され、アップル製品の一時代を築いた男が提言する
--->「デザイン主導のイノベーション」とは?
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--->世界的なクリエイティブデザイン・ファーム「フロッグデザイン」(frog design)の創始者、
--->ハルトムット・エスリンガーが著した経営戦略の書。「いかにしてコモディティ化を防ぐか」
--->「利益を生み出すビジネスモデルをどのようにつくるか」をインダストリアルデザイナーとして
--->多くの有数企業の現場に携わった経験をもとに、デザイン戦略の視点で提示する。ITで産業を
--->管理し、製造業からODM(設計から製品開発までを担う)へとパワーシフトが起きている現在、
--->カルト的でありながら誰もが求めるデザインを両立させるブランド構築をするにはどうすべきか。
--->また、環境負荷やビジネスの“グリーン化”の問題など、今後どの企業も取り組まなくてはならない
--->時代的な的を射たテーマにも言及する。
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--->内容(「BOOK」データベースより)
--->本書では、イノベーション主導のビジネス戦略を成功させるには、どういうことが決め手になるかについて、デザイナーとビジネスリーダーの双方に役立つアイデアや、戦略や、エピソードを紹介しながら、話を進める。本書は、ビジネスにデザイン主導のイノベーションを取り入れるための実践ガイドである。

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読書メモ

-フロッグの四原則
--「スイートスポット」を見つける
---自分が得意にしていて、他人が得意にしていない分野
--ビジネス意識を持ち、クライアントのためになる仕事をする。そしてそれがひいては、自分の会社のためにもなるようにする
---クライアントの財務状況に応じたデザインを考える
---いかに自分たちのデザインをプロフェッショナルなやりかたで売り込むか
--トップになりたがっている貪欲なクライアントを見つける
---優良企業をクライアントに持てるかどうかにかかっている
--有名になる、一番になることで

-勝つための適応
--文化+プロセス=利益
--もし、フロッグが工業デザインの世界に留まっていたら「専門店」と化していた

-ヘンリー・フォード
--「もし大衆に欲しいものを尋ねていたら、『もっと速く走れる馬』という答えが返ってきていただろう」

-ブレーンストーミング
--古い発想や論理的な意見と、ひらめきや直感を区別する
--創造のプロセスに重点を置く

-フロッグTHINK
--フロッグでのアイデア作りのプロセス
--利用可能なあらゆる情報や知識を集め、それをすべて本質的な要素に「分解」する
--「たとえば、飲料用ボトルをデザインするとき、アイデアの源泉となる本質的な要素は、機能性や見た目ではなく、「のどの渇き」だ」
--三段階に区切りそれぞれ一定の制限時間とテーマで区切る。書く段階で最低3個のアイデアを選んで説明し話し合う
---第一段階: 代替案(または自由連想)
---第二段階: ランダム発想
---第三段階: 「挑発」や「拒絶」によってアイデアを極端な結論へと導く

-アップルはデルとの対決で敗者とみなされていた
--iPodのヒットでデジタル家電分野を世界的に制覇したが、それでもまだデルと比べてインターネット分野での存在感が弱かった
--iTunesでインターネット分野に攻勢をかける
--ルイ・ヴィトンやモンブランやプラダのように、消費者に直に製品のすばらしさを体験してもらう場としてアップルストアを立ち上げた

-電気は一般に思われているほどクリーンではない
--多くの発電所では石炭が使われている
--石炭を採掘するためにアパラチア山脈がどれだけ爆破されているか

-金という動機づけ
--節約や儲けるチャンスがあればみんな動くが、金の動機づけがなくなったとたんにすぐに忘れ去られる

-イヴァン・イリイチ
--「消費社会には必ず二種類の奴隸がいる。中毒に囚われた奴隸と、嫉妬に囚われた奴隸だ」