オッサンになる人、ならない人

オッサンになる人、ならない人

-Amazon.co.jp: オッサンになる人、ならない人 (PHP新書): 富増 章成: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569774814/nilabwiki-22/ref=nosim

-オッサン特有のあり方を内面的・外面的に列挙し、その現象が起こる根拠を様々な側面から分析している本。

-他人をまじまじと見る
--オッサンは暇
--オッサンは疲れている
--他人のしぐさをボケーッと眺めてしまう

-自分の行動を、わざわざ口に出して説明する
--年をとってくるとちょっとしたショックに反応してしまい、思わず自らの行動を説明してしまう

-爪が早く伸びる(と感じる)
--オッサンの思考スピードが遅くなっていくのに対して、外界の出来事はより高速化していく
--時間は外部の対象が連続する数を記憶によってカウントすることで生じる

-「最近の歌はわからんなぁ」という
--音楽はその時期の出来事をいっしょに封じ込めている
--自分がいちばん輝いていたころの曲は過去がそのまま保存されているパッケージ

-政治・経済などに興味が向かい、自分が見えなくなる
--若者の意識は内面に向かうが、中年の意識は外側に向かいはじめる
--まるで自分が政治家になったように新聞記事を批判し、テレビに向かって話しかける
--意識が外に向かう一方、自分のことはわからなくなる。現実の自分というあり方が客観的に見られなくなる。
--青年は自我の同一性を求めているので、内面を模索するし、他者からどのように見られているか気にする。

-下ネタやダジャレを連発する
--年齢のせいで感情の自制がきかなくなっている
--50代のオッサンは自分が幼かった頃にダジャレが流行っていたのでその呪縛から逃れられない

-体当たりしてくる
--年齢とともにパーソナル・スペースは大きくなり、12歳ごろになるとほぼ大人と同じ
--オッサン(40歳ごろ)化するとパーソナル・スペースが小さくなってくる(ヘシュカとネルソン)

-疲れのあまり、人前でオッサン運動をする

-仕事を理由に家庭から逃避する
--労働そのものに意味を見いだしていないオッサンには賃金の対価とならない労働はめんどくさい(掃除・洗濯・炊事など)

-瞬時に記憶喪失になる
--余計なことをあえて覚える態度を身につける

-若者の発言を正当化したくない
--年齢的な経験で勝負しないと若さには勝てないので、とりあえず若者の発言を否定するところからはじまる

-こだわることが多くて頑固になる
--「こだわり」と「オッサンの頑固さ」とは異質なもの
--こだわりは何か特定のものへの愛着
--オッサンの強情っ張りは「人の指図を受けたくない」というただそれだけの動機
--頑固なオッサンはもっと宇宙的なレベルで物事を見渡したほうがよいのかも

-過去の栄光を語りはじめる
--バブルを知らない若い世代に、いかにバブルがすさまじかったかを自慢する

-「まだまだ若い」と意気込む
--人に「まだまだ若い」とアピールするのも「じつは私は歳なんです」といっているのと同じ