発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編

発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編

書籍情報


-Amazon.co.jp: 発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編: アスペ・エルデの会, 杉山 登志郎, 辻井 正次: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4528016966/nilabwiki-22/ref=nosim/
--->内容紹介
--->関係家族、及び周辺関係者が最も待ち望んだ本。関係医療センター&支援団体リスト付き。
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--->LD、ADHD、高機能自閉症、アスペルガー症候群など、軽度なく発達障害の小学生を持つ親の悩みどころ、などの視点を中心とした内容にしております。健常人にとっては奇妙にうつるわが子の行動を理解すると共に、焦らずに付き合っていくための一冊です。イラストを見開き対応にした、ビジュアル的にも開放的で理解しやすい作りとなります。
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--->協力/アスペ・エルデの会
--->アスペ・エルデの会は、発達障害をもつ子どもたちの支援の場、自助会、専門家養成、発達支援についての啓発、発信点、研究機関を統合的に目指していく「生涯発達援助システム」です。会の運営を担っているのは、発達障害児者とその家族です。サポートのための専属スタッフがいて、支援サービスをおこなうことを主たる活動としているわけではありません。当事者主体の運営のなか、支援するための専門家を育成し、発達障害のための先端研究を国内の研究機関と共同で行い、新しい支援プログラムの開発をおこなってきています。アスペ・エルデの会出版物としては当事者の視点に立った発達障害者支援の専門情報誌「アスペハート」、発達障害への理解や当事者への指導のための各種ワークブックなどがあります。

読書メモ


-問題行動の背景
--本人にとっては適応するための行動
--パニックになっている、またはパニックを避けるための行動
--間違った学習をしてしまったためにおこる行動
--自然に獲得できなかった行動

-苦手なところにはできる工夫がある

-日本的な子育てのスタイル: 年齢相応にできていることは当たり前で取り立ててほめることはないが、できないときだけ叱る
--その場面で要求されていることを自然に読み取れる場合はそれでいいが、背景を読み取ることが難しい発達障害の子どもは「ではどうすれればよかったのか」がわからない

-現代はコミュニケーション偏重社会
--日本的な文化のなかでは、場の雰囲気や空気を読めること、感じ取れることがよしとされてきた
--障害は文化や社会の価値観のなかで規定される面がある
--ある文化のなかでは問題とされないことが、ある文化のなかでは問題とされやすくなる
--現代のコミュニケーション偏重社会は、ある特性を持つ人にとって「生きにくい」社会なのかも

-できていることに気づく
--できていないことのほうが注目されやすいが、意識的にできることを確認していく
--子どものできている行動のリストを「生活習慣(身辺自立)」「コミュニケーション」などのカテゴリーに分類していくと、どこまでできていて、どのように取り組もうとしているのか、次の課題は何か、といったことが明らかになってくる
--行動は具体的に把握する
---「× おもちゃをきちんと片付ける」「○ おもちゃをおもちゃ箱に入れる」
---「× がんこ」「○ がんこに自分の意見を主張する」
---「× わがまま」「× わがままに自分の好きなものしか食べない」「○ 自分の好きなものばかり食べる」

-従来の学校教育
-「10回書いても覚えないなら100回書け」というような従来のやり方は、合わない子どもにとっては拷問に近いものがある
-具体的にどう書けばいいかという工夫は教わらない

-合う学び方は一人ひとり異なる
--工夫することで読み書きの困難を軽減させる
--数をこなして慣れるのではなく「覚え方を覚える」ことでできていく

-文字の書き方
--書き順にそって何度も繰り返し書くことで覚える子もいれば、文字全体をひとかたまりで画像のようにとらえたほうが覚えやすい子も
--視覚的な手がかりがいいか、聴覚的な手がかりがいいか、順序だてて考えたほうがいいか、全体を理解したほうがいいか、など一人ひとりのニーズに合わせた学び方のスタイルを見つける

-自分のことを知る
--大人になればなるほど自分に肯定的でいるのは難しい
--どんな人にも苦手があり、「苦手もあるけど、ここはOK」な自分を探していくことが大切
--自分のいいところ苦手なところを書きだす
--苦手な点をもとに具体的な状況や行動を整理する
--どういう行動を取ればよいか話しあう、工夫する

-nilog: 「日本的子育ては発達障害の子には合わない」「リラックスのしかた」「自分のいいところ、苦手なところを確認する」 - 発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編 http://t.co/P6wvDtoq (2012-01-22)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=160847702572277760
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-nilog: 自閉症の傾向。グレーゾーン。多因子疾患、複数の遺伝子と環境要因の相互作用により発症。 - 発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編 http://t.co/84nEtaST (2012-01-22)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=160850892034293760
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-nilog: 繰り上がりのある足し算、算数。 - 発達障害のある子どもができることを伸ばす! 学童編 http://t.co/1gB5Mgib (2012-10-16)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=258207994377035776
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関連情報


-ai-kirara >> ☆日東書院「発達障害のある子どもができることを伸ばす!」学童 編、幼児編シリーズ☆
--http://www.ai-kirara.jp/?p=241
--->ここ数年、イラストの仕事で、発達障害やアスペルガー症候群の書籍でイラストを担当することが多くなったような気がする。
--->今年は「発達障害」の本は3冊イラストを描いた。
--->とくに、日東書院の「発達障害のある子どもができることを伸ばす!」では学童編、幼児編とシリーズでイラストを担当した。
--->発達障害で有名な杉山登志郎先生と辻井正次先生が監修をされた。
--->その分野に造詣の深い編集ライターの方と何度も打ち合わせを重ね、イラストの多い、見やすく、わかりやすい本作りを目指した。
--->実際の作業では、イラストの量も多かったので、倍の時間が掛かり、結局デザイナーさんにギリギリ手渡すというスケジュール。
--->6月に学童編が出版され、近々2冊目の幼児編も出版される。
--->それにしても、多くの出版社から「発達障害」に関する本が出版されて、多く方々が、「発達障害」の悩みを持つ人口多くなってきているのかもしれない。
--->仕事を通して、ほんの少しだけ発達障害のことがわかると、「あぁ、そうなんだ……」と理解し、見守りたいという気持ちが自分にも生まれてくるような気がする。
--->限られた時間の中で点数が多く大変だったけれど、本文とカバーのイラストを担当して、今年の代表的な作品になったかもしれない。

-発達障害: DevelopmentalDisorder