人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」

人は、なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」

-Amazon.co.jp: 人は、,なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書): 島宗 理: 本
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-行動分析学
-視考術

-あわ時間
--阿波踊りで知られる徳島県
--約束の時間を守らない
--都心部とちがって公共交通機関が発達していないため、自動車での移動がメイン。自動車での移動では時間を予測することが難しい。

-ヒンズー教徒はなぜ牛を食べないのか
--信仰は後付け
--経済的な存在意義
--宗教的・精神的な振る舞いの背景には、経済的に豊かさにつながるという理由がある
--ヒンズー教徒以外のインド人用の食肉としてなら雌牛が殺されて売られることもある

-性格の特性
--特性論
---いくつかの特性の組み合わせ
--ビッグファイブ理論
---性格を5つの特性の組み合わせで把握する

-「反省」で行動が変わる保証はない
--行動は随伴性が変わらないと変わらない
--「反省」が行動随伴性の変化に結びつかない限り、過ちが繰り返される確率は変わらない
--心構えだけではダメ
--犯罪など社会的に問題になっている行動の多くは「反省」によっては解決しない
--反省の様子が見られれば減刑 -> 犯罪は繰り返されるだけ
---犯罪行動を強化する随伴性があるはず -> そこを訂正しないといけない

-江戸しぐさ
--移動手段が主に徒歩
--知り合いばかりいる社会では、社会行動の悪さが家族にも影響しやすい
---商人のビジネスへの影響
--誇り

-電車内でのマナー
--見知らぬ人ばかりいる社会では、軽蔑の視線はその場限り。

-認知心理学
-メタ認知

-ジベタリアン
--ハイキングで疲れたときの行動
--座り込み行動の強化
--複数人での行動

-人はなぜ逃げ遅れるのか
--津波、火災
--警報が出されても避難する人は非常に少ない
--生死にかかわる重大な出来事でも、発生確率が低い自称の随伴性には影響されにくい
--警報の狼少年化

-多数派同調バイアス
--まわりの人と同じ行動をとることが安全と考える

-正常性バイアス
--何かの間違いであると信じる

-個人攻撃の罠
--原因を性格、能力、態度など心の概念のせいにして、どうすればできるようになるかを考えなくなること

-すぐに正解を知りたがる傾向
--学校の授業や受験対策で唯一の正解をできるだけ早く見つけることが強化されてきた

-行動の視考術
--災害から逃げ遅れる理由は人それぞれだし、状況によっても異なる
---唯一の正解を押し付けるより、なぜ逃げ遅れるのかといった「行動のなぜ」を推測し、人や状況にあった解決策を複数考えられるように
--学ばない理由は子どもそれぞれにあるし状況によっても異なる
---教師に指導法を教えるより、その子どもがなぜ学ばないのかを推測し、それに応じた指導方法や教材を考案する方法を教師に伝える

-行動随伴性ダイアグラム

-ルールにしたがっていない状態を不安に感じる人ほど、ルールに従いやすい

-タイプA
--競争心が強く、負けず嫌いで、仕事で成功しようといつでも時間に負われている人たちの行動パターン
--高血圧や心疾患が多い

-速考と例示
--物事はじっくり考えたほうがいいアイディアがうまれるというのは必ずしも正しくない
--想像力や発想の柔軟性のせいにしない
---センスがなくても先行事象を豊富にする
--速くたくさん考える

-原因を推定せず解決策に飛びつかない
--視考術を使って分析し、できるだけたくさんの原因を推定し、ひとつひとつの原因に対応した解決策を作成する

-「インターネットがここまで急速に世界に浸透した理由は、それが性的刺激による強化という強力な随伴性を実現する仕組みだったから」
--ファイル共有ソフトによる流出事故のほとんどで性的な画像取得のために職場のPCを使っていたことからも明らか
--「性欲はとても強力な動機づけで、なくなることがまずない。それにもかかわらず、単一の刺激には比較的早く『飽和化』する(飽きてしまう)という特性をもつ」

-オペラント
--環境に働きかけ、環境を変えることで、将来の生起頻度が変化する行動

-レスポンデント
--無条件反射
--条件反射

-「「いつも」とか「一度も○○してくれない」というような決めつけの表現は、健全な夫婦関係にとっては禁句」

-カウンターコントロール

-嫌悪刺激

-「増税となればカウンターコントロールで不平不満を言う市民でも、公営ギャンブルなら、気持ちよく自分の《意志》で納税してくれる」

-「税として収めるよりも、自分で選んだ団体に寄付する方が、たとえ同じ金額を支払い、たとえ最終的には同じような金額が各団体に配分されるとしても、そこに自分の《意志》を感じることができる」

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-Amazon.co.jp: 人は、,なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書): 島宗 理: 本
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--->出版社/著者からの内容紹介
--->◎ 概 要
--->【こんな心理学があったのか! 人間行動の「なぜ?」を読み解く】
--->・人は、なぜ血液型で性格を判断しようとするのか?
--->・人は、なぜ傘を置き忘れるのか?
--->・人は、なぜ同じ過ちを繰り返すのか?
--->・人は、なぜ公衆マナーを守れなくなったのか?
--->・人は、なぜ災害から逃げ遅れるのか?
--->・人は、なぜ騙されるのか? 
--->etc.
--->【描いて・視て・考える『視考術』とは?
--->行動分析学から人間行動の本質に迫る】
--->
--->◎ 目 次
--->まえがき
--->序  章  県民性・国民性を視考する
--->第 1 章  性格を視考する 
--->第 2 章  記憶を視考する
--->第 3 章  道徳観を視考する
--->第 4 章  思考を視考する
--->第 5 章  意識を視考する
--->あとがき
--->
--->◎ 著者プロフィール
--->島宗理(しまむねさとる)
--->1964年埼玉県生まれ。1986年、千葉大学文学部行動科学科卒業。
--->1989年、慶應義塾大学社会学研究科修了。
--->1992年、Western Michigan University心理学部博士課程修了、Ph.D.取得。
--->鳴門教育大学を経て、現在、法政大学文学部心理学科教授。専門は行動分析学。
--->著書に、『パフォーマンス・マネジメント----問題解決のための行動分析学』
--->『インストラクショナルデザイン----教師のためのルールブック』(以上、米田出版)、
--->『行動分析学入門』(共著、産業図書)などがある。
--->
--->内容(「BOOK」データベースより)
--->たとえば、約束の時間。私たち現代人の生活には、約束した時間通りに行動しなければならないことが数多く仕掛けられている。そして、約束の時間によく遅れる人は「だらしない」とみなされ、約束の時間を守る人は「几帳面」とみなされる。しかし、「だらしなさ」のせいで人は約束の時間に遅れ、「几帳面さ」のせいで人は約束の時間を守るのだろうか。私たちは、自分や他人の行動の原因について、日常的に「なぜ?」と問いかけながら暮らしている。本書では、そんな「なぜ?」を、描いて・視て・考える『視考術』という行動分析学に基づく手法を使って考察し、これまでとは違う角度から人間行動の本質を探る。