アスペルガー症候群だっていいじゃない 私の凸凹生活研究レポート

アスペルガー症候群だっていいじゃない 私の凸凹生活研究レポート

書籍情報


-Amazon.co.jp: アスペルガー症候群だっていいじゃない (ヒューマンケアブックス): しーた, 田中康雄: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054045847/nilabwiki-22/ref=nosim/
--->内容紹介
--->大人になってアスペルガー症候群と診断された著者の人気ブログの書籍化。発達障害が引き起こす凸凹エピソードなどを漫画とともに紹介。なぜ苦手なのか、どうしたら対応できるのかを分析・解説する。当事者に希望を、支援者へ理解のヒントを与える一冊。
--->内容(「BOOK」データベースより)
--->アスペルガー症候群とはどんな発達障害なのか、当事者である著者が、自分の体験などをもとにわかりやすく解説します。苦手なことや得意なこと、困っていることへの対応策、幼少時に感じていたこと、凸凹特性ゆえに笑えるエピソードなど満載。障害児者と周囲がお互いにアスペルガー症候群を理解し、好きになるための本です。
--->著者について
--->成人になってからアスペルガー症候群と診断された。同じような思いをしている当事者に前向きになってほしいと、自身の経験や考えを語るブログ「私はアスペルガー症候群でしーた♪」を始める。

読書メモ


-精神科の医師にも専門領域があって、専門以外のことはわからないことが多い
-できる項目のIQが非常に高いことで、その能力で低い能力をカバー
-世間は高いほうの能力を基準に人を評価するので、低いほうの能力がクローズアップされてしまい問題が発生

-アスペルガー症候群の人は診断を受ける前まではただの「変わった人」
--診断を受けると社会的な立場が変わってしまう
--「障害者」にカテゴリー分けされ、「支援」を受ける立場になり、「社会適応のための訓練が必要」と言われる

-「多数派」=「正しい」という世間の考えかた
--アスペルガー症候群の人は「多数派」のやり方を知らないだけ

-定型発達の人と感じる「幸せ」が違う
--学校での集団生活の教育「人の輪に入れないことはいけないこと」「ひとりでいることはさびしいこと」

-空間認識能力が落ちた状態では、どんなにがんばって方向を意識しても、方向を見失ったり、ちがう方向しか意識できない

-本人にとって非効率なやり方を押し付けない
--カメラアイ(眺めて記憶する)の人に音読や書いておぼえるやり方を強制しない
--最終的な目的を達成することに重点を置く

-多数派の子どもは自分が提案した遊びを受け入れてもらいやすい
--断ったときに「わがままはダメ」と怒られたとしても、回数が少ない
--アスペルガー症候群の子どもは、自分が提案した遊びをたいてい拒否されてしまう。要求が受け入れてもらえないのが普通の状態、やりたくないことを拒否すると「わがまま」だと言われることを学習してしまう。
---自分が「わがまま」なのがいけないと、経験的に学習してしまう

-数学や物理
--絵(グラフや図)を使って説明
--擬人化したり絵を多用
--画像を的確に言葉(数学や物理の用語)に変換

-アスペルガー症候群の人はこだわりが強いため、ささいなことでも怒りを感じてしまう
--怒りによって得られるものは少ない
--正義であれ悪意であれ「怒り」は、感情的に外へ向かって表現してしまった時点で−の結果を導くものとなってしまう

-「唯一、絵を描くことは得意でした。しかし、小学校1、2年生のころは、担任が異常に厳しい先生だったので、萎縮してしまったのか、学校では全く絵を描けなくなりました」

-「日常生活では、多数派がラクだと思う方法が「一番よい方法」として、すべての人に押しつけられる傾向があります。それは、多数派の人が、自分の持つ能力を基準にして、“相手も同じ”だという前提で考えているから」

-「とっさの判断」は苦手だけど、「事前に対策を練る」のは得意
--「その場で判断」するのを避ける
--事前に状況を連想して、対応をあらかじめ考えておく

-予習をすることで「初めて」への恐れがかなり軽減される
--予習して「知っている」だけで、予想外の「怒り」も減る

-他人のアドバイスが自分に合っているか見極める
--他人のアドバイス(一般的に成功しやすい方法)が、発達障害の人には全く適していないことが多くある

-「相手の身になって考える」練習をしても、自然に相手の気持ちがわかるようにはならない
--想像力を駆使して相手の気持ちを考える
--「反応速度」を早めることで、外見的にはあたかも”相手の気持ちがわかっている”かのように見える
---精神の消耗。神経を張り詰めて生活することに
--顧客対応の仕事でなく、個人作業中心の仕事であれば、対人関係による精神の消耗を抑えられる

-nilog: 自分に合った環境で才能を発揮するということ。 - アスペルガー症候群だっていいじゃない 私の凸凹生活研究レポート http://t.co/wFpjySmv (2012-08-18)
--http://www.nilab.info/nilog/?type=twitter&id=236772090215276544
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関連資料


-発達障害: DevelopmentalDisorder