アスベスト 広がる被害

アスベスト 広がる被害

-Amazon.co.jp: アスベスト――広がる被害 (岩波新書): 大島 秀利: 本
--http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004313201/nilabwiki-22/ref=nosim/
--->高い断熱性や耐久性から、かつては“奇跡の鉱物”といわれたアスベスト。しかし今、その微細な繊維を吸い込んだことによる健康被害が広がっている。建築物など身近に潜む危険から、被害者の声、取るべき対策まで、アスベスト報道で新聞協会賞を受賞した記者が、取材の経緯も交えながら、その全貌を明らかにする。

-岩波新書 アスベスト
--http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1107/sin_k602.html
--->公害は続いている
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--->2005年6月、兵庫県尼崎市でアスベスト公害が起きていることが発覚し、「アスベストショック」が日本列島を襲いました。それから6年が経ち、アスベスト問題が報じられる頻度は少なくなりましたが、いまでも被害者の方々が増えており、私たちがアスベストを吸う危険も残されています。
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--->なぜ対策が遅れているのでしょうか。これからどうするべきなのでしょうか。本書では、被害者の声を紹介しながら、この問題について考えていきます。
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--->著者は「アスベストショック」のきっかけとなった記事を報じた毎日新聞の記者です。どのような経緯で取材が進められていったのか、報道の裏側についても詳しく述べられています。
--->(新書編集部 安田 衛)
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--->■著者紹介
--->大島秀利(おおしま・ひでとし)氏は、1962年埼玉県生まれ。1986年早稲田大学法学部卒。同年、毎日新聞入社。高知支局、大津支局、福井支局(敦賀駐在)、科学部、社会部、特報部、科学環境部などを経て、現在、大阪本社編集局編集委員。アスベスト報道で2006年科学ジャーナリスト賞、2008年新聞協会賞を受賞。
--->著書―『なくせ!労災隠し』(共著、アットワークス、2004年)
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--->■目次
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--->はじめに―なぜ今、アスベスト問題なのか
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--->第1章 アスベストとは
--->1 特有のがん、中皮腫
--->2 なぜ使用されてきたのか
--->3 石綿肺、肺がんなどの関連疾患
--->4 アスベストに関連する法制度
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--->第2章 公害の“発見”と、その衝撃
--->1 警告されていた被害
--->2 クボタショック―激動のはじまり
--->3 アスベスト被害の実態
--->4 補償と謝罪を求めて
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--->第3章 政府の情報隠し
--->1 被害に気づいていた厚労省
--->2 石綿救済法の成立
--->3 厚労省が隠した「命の情報」
--->4 NGOの執念
--->5 情報隠蔽の弊害、そして法改正へ
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--->第4章 広がるアスベスト禍
--->1 大阪泉南アスベスト国賠訴訟
--->2 さまざまな産業に広がる被害
---> a 建設業
---> b 造船業
---> c 鉄道関連業
---> d その他の産業
--->3 立ち上がった高齢者・退職者たち
--->4 妻や子どもたちの被害
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--->第5章 生活の中の危険―アスベスト被害“第二波”の脅威
--->1 危険な“吹付けアスベスト”とは
--->2 横行する違法工事
--->3 学校のアスベスト問題
--->4 危険にさらされた保育園児たち
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--->第6章 世界のアスベスト問題
--->1 先進国のダブルスタンダード
--->2 欧米における早期の警告
--->3 日本に先行した欧州の禁止
--->4 アジアに広がる被害
---> a 韓国
---> b インドネシア
---> c 中国
---> d インド・バングラデシュ
--->5 アスベスト産出国は、いま
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--->終 章 これからどう向き合うべきか
--->1 大規模都市災害に備えて
--->2 救われない肺がん患者
--->3 行政は何をすべきか―アスベスト対策の課題
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--->あとがき
--->年表
--->参考文献