NLD

コンピュータ関連書籍レビュー



「MS-DOSプレイングマニュアル」島本笹清(JICC出版局)
DOSの機能をボコボコに使いたおして遊ぶ方法がいろいろ。京都弁のメッセージに変えるとか、隠しオプションとか。途中からちょっと下品なのが難点。
「Perlプログラミング」Larry Wall and Randal L. Schwartz(ソフトバンク)
厚すぎて全部は読めない(読む必要もない?必要になってから読めばいい)が、基本からちょっとした応用例まで載っている。著者のひとりはPerlの作者。ところどころにちりばめられたユーモアがいい。
「愛と青春のJavaプログラミング」掌田津那乃(毎日コミュニケーションズ)
わかりやすさ大爆発のおもしろおかしいストーリー付き。プログラミング初心者でもちょっと苦労すれば理解できる内容。Java初心者向け。どこぞの「動作原理うんぬん本」より20倍は役に立つ。ほかのJava本とちがって、古いバージョンから順を追っての説明がいい。
「はじめてのJavaプログラミング」三浦憲二郎(朝倉書店)
買ってはいけない。Java初心者ではなくプログラミング初心者のための本だと書いてあるにもかかわらず、難解な用語が飛び交う。しかも「動作原理がわかっていないと気持ち悪い」という理由で延々と馬鹿な説明が続く。どこが初心者向けなのか理解できない。では、中・上級者向けの内容かと言われればそうでもない。こんなの何に使えっていうの。
「カッコウはコンピュータに卵を産む」クリフォード・ストール(草思社)
 コンピュータ・ハッキングに対抗した行動を綴るノン・フィクション。上下巻にわかれているので、けっこう読むのに時間がかかるかと思ったが、なかなかおもしろく早く読めた。ハッキングに対して対抗するのは、それほどむずかしくないのではないかと思わせてくれるが、国の機関がまったく協力してくれないのは困ったものだ。
「Logoで知る認知科学」正田良(東京電機大学出版局)
 教科書として作られたらしいが、あまりにも他の読者を無視したような書き方はいまいち。いきなり「Windowsのスタートメニューから選んで」ってインストールしなきゃ入ってないでしょうに。内容としては、そこそこまともな方だろう。この手の本にありそうな、わけのわからない説明と意味のない言いまわしは無いのが救いだ。Logoとは、プログラミング言語の一種でLisp(人工知能関係の言語)から派生したような言語らしい。手軽にあつかえる言語だし、グラフィックも使いやすい。この本では、Logoの使い方に関して少し説明が不足しているような気がする。
「Windows95のレジストリがわかる本」橋本裕基(広文社)
 まずはWindows95の設定について書かれている。それから、レジストリそのものへの説明へ進んでいく。実際に使ってみることが前提でわかりやすい本だが、後半のカスタマイズツールの部分はなくてもいい気がする。その手のツールはダウンロードしなければ使えないことだし。それよりも、もっと直接レジストリの設定についてくわしく書いてほしかった。


NLD