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LILOを使用しないLinux-Windowsのデュアルブート

ここでとりあげるのは Windows98 と Turbo Linux Workstation 6.0 ですが、その他のバージョンやディストリビューションでも可能だと思います。


STEP1
パーティションをLinuxとWindowsで分けてインストールする。


STEP2
WindowsからLinuxを起動できるようにする。
WindowsからLinuxを起動するには、Loadlin.exe(Linux内やインストールCD-ROMにある)を利用すれば良い。
カーネルの圧縮イメージ(vmlinuz)をWindowsのパーティションにコピーしておく。以下、その方法の例。

mount -t vfat /dev/hda1 /mnt/MyWindows (Windowsのパーティションをマウント)
cp /boot/vmlinuz /mnt/MyWindows/Linux/ (WindowsのLinuxフォルダへvmlinuzをコピー)



STEP3
マルチコンフィグ機能(MS-DOS6.0以降の機能)を利用する。
WindowsのルートにあるConfig.sysの内容を書きかえる必要がある。(注:このあたりの操作はWindowsが起動しなくなることがあります。Windowsの起動ディスクを作成しておき、Config.sysのバックアップも取っておくことが望ましいです)
以下、Config.sysの設定例。(Loadlin.exe と vmlinuz が C:\linuxフォルダに存在する場合)

[MENU]
MENUITEM=WIN98, Windows98
MENUITEM=TLW6, TurboLinux Workstation 6.0 FTP

[WIN98]
device=C:\WINDOWS\himem.sys
device=C:\WINDOWS\EMM386.EXE RAM
devicehigh=C:\WINDOWS\biling.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\jfont.sys /p=C:\WINDOWS
devicehigh=C:\WINDOWS\jdisp.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\jkeyb.sys /106 C:\WINDOWS\jkeybrd.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\kkcfunc.sys
devicehigh=C:\WINDOWS\COMMAND\ansi.sys

[TLW6]
SHELL=C:\Linux\Loadlin.exe C:\linux\vmlinuz root=/dev/hda2

[MENU]セクションでは、起動したいOSのセクション名と表示される名前を設定します。
[WIN98]は[MENU]で設定されたセクション名です。もともとのConfig.sysの内容を書いておきます。
[TLW6]も[MENU]で設定されたセクション名です。ここでは、起動したいプログラム(Loadlin.exe)を書いておきます。


STEP4
パソコンを起動すれば、メニューが出るはずです。このメニューから選んだほうのOSを起動させることができます。


補足
ここに書いてあることはまったくのLinux初心者にはわからないかもしれません。
この内容を理解するためには、基本的なUNIXシェルのコマンドと、Linuxにおけるパーティション(ハードディスクやCD−ROMの名前)の表示に関する知識が必要になるでしょう。

たとえば、hda1というのは1台目のハードディスクの1つめのパーティションをあらわします。hda2ならば2つめのパーティションです。hdb1は2台目のハードディスクの1つめのパーティションになります。


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