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Twitter (2016-06-08)
RT @ishtarist:
@ishtarist 言葉足らずだったので補足します。「働きすぎ」という時に念頭に置いていたのは、主にサービス残業を中心とする日本人の不払い労働についてです。サービス残業に関する政府統計はないのですが、各種統計から試算してみたところ、被害総額は年間30兆円前後になると思われます。
[t] 2016-06-08 20:47:33
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RT @ishtarist:
@ishtarist 同一労働同一賃金の原則、と言われる。しかし、それならまず、正社員の労働時間を年間1860時間に抑え、非正規並みの労働時間に減らさないと、根本的な解決にはならない。
[t] 2016-06-08 20:47:24
RT @ishtarist:
@ishtarist 言葉足らずだったので補足します。「働きすぎ」という時に念頭に置いていたのは、主にサービス残業を中心とする日本人の不払い労働についてです。サービス残業に関する政府統計はないのですが、各種統計から試算してみたところ、被害総額は年間30兆円前後になると思われます。
[t] 2016-06-08 20:47:33
RT @ishtarist:
@ishtarist 「年間30兆円も余分に払ったら、企業はみんな倒産する」という反論があるでしょう。でも、それは違います。きちんと企業側が法的に正当な賃金を支払わないから、労働者=消費者にお金が回らず、値下げしないと売れず、その皺寄せがまた労働者にかかってくる。
[t] 2016-06-08 20:47:37
RT @ishtarist:
@ishtarist 労働者に身を削らせ、賃金を払わずに働かせれば働かせるほど、商品が売れず、企業はサービス残業を強いる、という悪循環が生まれているのです。
でも、個々の企業で、この流れに歯止めをかけることは不可能です。自分たちだけ正当な賃金を支払ったら、コストが上がり、
[t] 2016-06-08 20:47:40
RT @ishtarist:
@ishtarist その分価格面で不利になり、他の違法労働を強いる企業が一人勝ちすることになる。つまり、ある業界で、一社でもブラック企業が価格競争を行えば、その会社が一人勝ちするか、他社も追随せざるを得なくなり、どちらにしても業界全体がブラックになってしまう。
[t] 2016-06-08 20:47:44
RT @ishtarist:
@ishtarist また、日本経済におけるサービス残業の蔓延は、数少ない純白なホワイト企業に勤める人にも、大きな影響があります。なぜなら、それはいくつかのメカニズムを通じて、社会全体の給与所得を大きく押し下げる効果があるからです。
[t] 2016-06-08 20:47:52
RT @ishtarist:
@ishtarist まず一つ目は、個人消費の抑制を通じた企業の収益悪化。他社がきちんと給料を支払っていれば、ホワイト企業はもっと儲かっていたはず。
第二に、失業率の上昇を通じた賃金抑制。サービス残業の蔓延は、労働力を少ない人数に集中させることで、数百万人の失業者を生み出します。
[t] 2016-06-08 20:47:55
RT @ishtarist:
@ishtarist また、ブラック企業による労働者の使い潰しは、雇った人を数か月・一念で失業させる。こうして「失業者」が大勢生み出されている状況では、どの企業も「いくらでも替えが効く」ので、賃金は上がりません。
[t] 2016-06-08 20:47:57
RT @ishtarist:
@ishtarist さらに、賃金抑制によって、経済が停滞します。企業が労働者にお金を払う→消費者が使う→企業の売上が増える→賃金アップor新たな人を雇う、という好循環が阻害されるのです。これではパイが一定なので、企業は成長する余地がなく、投資を行わず、技術革新も生まれない。
[t] 2016-06-08 20:48:00
RT @ishtarist:
@ishtarist ブラック企業が日本全体をブラック化し、サービス残業がさらなるサービス残業を、何重にも生み出している悪循環に、完全に日本はハマっている。これでは賃金も上がらず、個人消費も増えず、投資も行われる余地がない。これが1990年代後半から日本で起きたことです。
[t] 2016-06-08 20:48:11
RT @ishtarist:
@ishtarist 「失われた25年」と言われる日本経済の長期停滞にかんして、労働者の問題から取り上げる人は、よく「正規と非正規の格差」の問題について言います。僕は、これは事実認識として誤っている、百歩譲っても、問題の片側でしかない、と思います。
[t] 2016-06-08 20:48:19
RT @ishtarist:
@ishtarist 労働組合の人何人かと話してみたのですが、実際には言われているほど正規と非正規の格差は大きくない。なぜなら多くの場合、正社員待遇は長時間労働が前提になっており、その労働時間の相当部分が適法に支払われていないからです。
[t] 2016-06-08 20:48:45
RT @ishtarist:
@ishtarist 先日、東京で労働実態調査に出かけたのですが、確か正社員45人中、手取り20万円以下の人は22人という結果でした。そして、その場で聞いたもっともひどい例─月280時間で手取り12万のプログラマー─も、正社員でした。
[t] 2016-06-08 20:48:48
RT @ishtarist:
@ishtarist 00年代は、労働者の待遇が、正規雇用と非正規雇用で二極化した時代だと言われますが、実際には、労働時間が二極化していった時代でもあります。2011年の社会生活実態調査によれば、男性正社員の年間労働時間は2756時間にも及びます。
[t] 2016-06-08 20:48:51
RT @ishtarist:
@ishtarist つまり労働者の二極化とは、長時間労働=サビ残をする正社員と、十分な社会保障も安定雇用もない非正規雇用がはっきり分かれていったという点です。そして、これは単なる「格差」ではなく、正社員のサビ残が非正規雇用を生み出し、非正規雇用がサビ残を強化する循環構造でした。
[t] 2016-06-08 20:48:55
RT @ishtarist:
@ishtarist 過酷な長時間労働ができない労働者(たとえば既婚女性や子持ちの女性、あるいは正社員で精神的・肉体的ダメージを負った人)が、派遣という「働き方」を選択せざるを得ず、それがより安い労働力を求める企業のニーズに合致しました。
[t] 2016-06-08 20:49:00
RT @ishtarist:
@ishtarist 大量の派遣労働者がその社会保障のなさや待遇に納得しているかというともちろんそんなことあるはずもなく。正社員にとって、大量の非正規雇用層は「潜在的な失業者層」として機能し、「いつだって代わりはいるんだよ」と言って、より過酷な労働を強制することを可能にしました。
[t] 2016-06-08 20:49:04
RT @ishtarist:
@ishtarist つまり、正社員のサービス残業と非正規雇用とは、単なる二極分化や格差ではなく、互いが互いを生み出す循環構造を創りだしていた、というのが僕の推測です。その中で、「非正規雇用の格差」の社会問題化は、正社員の搾取を強化する機能を果たしてきたのではないでしょうか。
[t] 2016-06-08 20:49:11
RT @ishtarist:
僕の考えを突き詰めていうと、いろんな因果関係がありますが、「サービス残業」こそが、日本経済衰退のもっとも根本的な原因である、というものです。サービス残業がさらなるサービス残業を生み出し、非正規雇用も生み、賃金と個人消費を抑制し、投資環境を悪化させ、技術革新を遅らせてきた。
[t] 2016-06-08 20:49:16
RT @ishtarist:
@ishtarist サビ残は大量の自殺者とうつ病患者を生み出し、結婚を遅らせ、少子化に拍車をかけた。一方で、景気悪化によって財政出動するも、仕事が増えても企業がサービス残業の強化によって内部留保として吸収するため乗数効果は上がらず、国の財政まで破綻寸前まで追い込んだ。
[t] 2016-06-08 20:49:20
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