「円買い介入は外貨準備を充てるため、その規模は有限である。外貨準備全体の約1.3兆ドル(約200兆円)の内、一般的に為替介入に即時利用可能とされる外貨預金は0.16兆ドル(約25兆円)程度に過ぎず、2022年の介入規模(9兆円強)を前提にすれば、当時の3倍程度が一つの目安となる」 「為替介入の原資は有限であり、無駄撃ちは避けなければならない。万が一にも外貨準備の枯渇が意識されるような事態に発展してしまえば、それは投機筋の餌食になることを意味する」 「為替介入の表向きの理由となる、経済のファンダメンタルズに則していない「急激・過度」な円安の是正という点においても、その判定は微妙なところであろう。この数ヶ月の円安は、介入警戒感が常に燻ぶる下で匍匐(ほふく)前進のようなジリ安であり、決して急激ではない。また現在の円安は日米金利差拡大と同時進行しており、見方によってはファンダメンタルズと整合的である」 ドル円155 円突破でも為替介入しない・できない理由 | 藤代 宏一 | 第一生命経済研究所 https://www.dlri.co.jp/report/macro/333623.html
[Mastodon] 2024-04-26 07:29:21
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