「日本における文字絵の始まりと言われているのが、「葦手絵」です(「葦手」は芦手、蘆手などとも表記されます)」 「ひらがなの最初の使い手であった平安貴族には、折に触れて和歌を詠み、贈り合う風習があり、和歌をいかに魅力的に見せるかが大切な要素になりました。書き方に様々な工夫がこらされていく中で、和歌をいくつかの語句に区切って書く「分かち書き」や、紙面のあちこちに散らして書く「散らし書き」、いくつかの仮名を延々と切れ目なく続けて書く「連綿体」など、ひらがな独特の書き方が現れてきます。長短さまざまな長さの語句を散らし書くことは、紙面全体を一つの画面としてとらえ、一種の絵画的効果を狙ったものでした。これらの表現がやがて文字を使って絵を描く、「葦手絵」へとつながっていったと考えられています」 第1章 文字絵 始まる|本の万華鏡 第6回 へのへのもじえ ―文字で絵を描く―|国立国会図書館 https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/6/1.html
[Mastodon] 2024-02-03 20:11:54
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