Ruby 1.9.2 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > opensslライブラリ > OpenSSL::Bufferingモジュール
クラスの継承リスト: OpenSSL::Buffering
OpenSSL::SSL::SSLSocket にバッファリング付きIO機能を提供する モジュールです。
IO クラスと同様のメソッドを提供しています。
内部的には sysread, syswrite, sysread_nonblock, syswrite_nonblock, sysclose といった OpenSSL::SSL::SSLSocket が提供するメソッドを 利用し、 OpenSSL::SSL::SSLSocket がラップしているソケット をバッファ経由でデータを暗号化してやりとりを行います。
このクラスは IO クラスと同様のメソッドを提供していますが、 以下の点で異なります。これらは今後のバージョンで変更(改善) される可能性があります。
定義 | 説明 | |
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self << s -> self
|
文字列 s を書き込みます。 |
|
close -> nil
|
接続を閉じます。 |
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each(eol=$/) {|line| ... } -> ()
|
現在の読み込み位置から1行づつ文字列として読み込み、 それを引数としてブロックを呼び出します。 |
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each_byte {|ch| ... } -> ()
|
現在の読み込み位置から 1 バイトずつ読み込み、 それを文字列としてブロックの引数として呼び出します。 |
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eof? -> bool
|
相手からの通信が終端に達したら true を返します。 |
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flush -> ()
|
内部バッファに残っているデータをすべて出力し、 バッファをフラッシュします。 |
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getc -> String | nil
|
バッファから1文字読み込み、それ返します。 |
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gets(eol=$/, limit=nil) -> String | nil
|
通信路から一行読み込んで、それを返します。 |
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print(*args) -> nil
|
args を順に出力します。 |
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printf(format, *args) -> nil
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format に従い引数 args を文字列に変換して 出力します。 |
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puts(*objs) -> nil
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各オブジェクトを出力し、それぞれの後に改行を出力します。 |
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read(length=nil, buf=nil) -> String | nil
|
文字列を通信路から読み込み、返します。 |
|
read_nonblock(maxlen, buf) -> String
|
通信路から maxlen バイトを上限としてデータを読み込み、 文字列として返します。 |
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readchar -> String
|
バッファから1文字読み込み、それ返します。 |
|
readline(eol=$/) -> String
|
通信路から一行読み込んで、それを返します。 |
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readlines(eol=$/) -> [String]
|
データを通信路から末端まで全て読み込んで、 各行を要素として持つ配列を返します。 |
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readpartial(maxlen, buf=nil) -> String | nil
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通信路から長さ maxlen バイトを上限としてデータを読み込み、 文字列として返します。 即座に得られるデータが存在しないときにはブロックしてデータの到着を待ちます。 即座に得られるデータが 1byte でも存在すればブロックしません。 |
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sync -> bool
|
出力が同期モードなら true を返します。 |
|
sync=(sync)
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出力の同期モードを設定します。 |
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ungetc(char) -> ()
|
指定した文字 char をバッファに読み戻します。 |
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write(str) -> Integer
|
str を出力します。 |
|
write_nonblock(s) -> Integer
|
文字列 s をノンブロッキングモードで書き込みます。 |
定義 | 説明 | |
---|---|---|
BLOCK_SIZE -> Integer
|
内部のバッファのサイズを返します。 |