Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > readlineライブラリ > Readline::HISTORYオブジェクト

object Readline::HISTORY

クラスの継承リスト: Readline::HISTORY
extend: Enumerable

要約

Readline::HISTORY を使用してヒストリにアクセスできます。 Enumerable モジュールを extend しており、 Array クラスのように振る舞うことができます。 例えば、HISTORY[4] により 5 番目に入力した内容を取り出すことができます。

特異メソッド

定義 説明
self << string -> self

ヒストリの最後に string で指定した文字列を追加します。 self を返します。

self[index] -> String

ヒストリから index で指定したインデックスの内容を取得します。 例えば index に 0 を指定すると最初の入力内容が取得できます。 また、 -1 は最後の入力内容というように、index に負の値を指定することで、 最後から入力内容を取得することもできます。

self[index] = string

ヒストリの index で指定したインデックスの内容を string で指定した文字列で書き換えます。 例えば index に 0 を指定すると最初の入力内容が書き換えます。 また、 -1 は最後の入力内容というように、index に負の値を指定することで、 最後から入力内容を取得することもできます。 指定した string を返します。

delete_at(index) -> String | nil

index で指定したインデックスの内容をヒストリから削除し、その内容を返します。 該当する index の内容がヒストリになければ、 nil を返します。 index に 0 を指定すると Readline::HISTORY.shift と同様に最初の入力内容を削除します。 また、 -1 は最後の入力内容というように、index に負の値を指定することで、 最後から入力内容を取得することもできます。 index が -1 の場合は Readline::HISTORY.pop と同様に動作します。

each {|string| ... }

ヒストリの内容に対してブロックを評価します。 ブロックパラメータにはヒストリの最初から最後までの内容を順番に渡します。

empty? -> bool

ヒストリに格納された内容の数が 0 の場合は true を、 そうでない場合は false を返します。

length -> Integer

ヒストリに格納された内容の数を取得します。

pop -> String

ヒストリの最後の内容を取り出します。 最後の内容は、ヒストリから取り除かれます。

push(*string) -> self

ヒストリの最後に string で指定した文字列を追加します。複数の string を指定できます。 self を返します。

shift -> String

ヒストリの最初の内容を取り出します。 最初の内容は、ヒストリから取り除かれます。

to_s -> "HISTORY"

文字列"HISTORY"を返します。