SystemCallError

システムコールが失敗した時に発生する例外です。実際には SystemCallError そのものではなく、サブクラスである Errno モジュールの内部クラス(各errnoと同じ名前)です。

スーパークラス:

クラスメソッド:

SystemCallError === other ((<ruby 1.7 feature>))

otherSystemCallError のサブクラスであれば真です。 (Module#=== と同じ)。

また、左辺が SystemCallError のサブクラスである場合、 other.errno の値(nil ならば そのクラスの Errno 定数の値)が self::Errno と同じ場合に真を返します。

このメソッドにより、システムによって errno が同じ値の例外に対して 以下の例のように捕捉できるようになっています。

p Errno::EAGAIN::Errno
p Errno::EWOULDBLOCK::Errno
begin
  raise Errno::EAGAIN, "pseudo error"
rescue Errno::EWOULDBLOCK
  p $!
end

# => 11
     11
     #<Errno::EAGAIN: pseudo error>

メソッド:

errno

システムから返された errno の値を返します。 実際にシステムコールエラーが発生してなければ nil を返します。

例:

後半の例のように raiseによって故意にエラーが発生しているかのように
見せかける場合は注意してください。

  begin
    open("nonexistent file")
  rescue Errno::ENOENT
    p Errno::ENOENT::Errno      # => 2
    p $!.errno                  # => 2
  end

  begin
    raise Errno::ENOENT
  rescue Errno::ENOENT
    p Errno::ENOENT::Errno      # => 2
    p $!.errno                  # => nil
  end

まだ発生してない例外に対応する errno の値を知りたい場合は Errno::EXXX::Errno 定数を使用してください。